レギュラーだけどイレギュラーな応援ソング
落ち込んだ時はひたすらバラードを聞いて沈んでいく派。
明るい曲なんて聞く元気はない。
そんな簡単に前向きになれるわけないだろうと少しひねくれた考えを持っているのかもしれない。
そんな自分は最近、落ち込んでいるときにも聞ける応援ソングと出会った。
「失った瞬間引きずるより、馬鹿みたいに明日を願ってりゃいい」
サビ前のほんの数行の言葉。
この言葉に本当に救われる。
歌詞だけを見ると落ち込む時に聴くのはちょっとしんどい気もする。
ただ音に乗せると、不思議とスッと入ってくる。
文章で伝えるのには限界があるのだが、メロディーにこの歌詞をのせると、「バッカみたいに明日を願ってりゃいい!」という雰囲気である。
この「バッカみたいに」の「ッ」が個人的にポイントなのだと思う。
歌っている人の想いの強さみたいなものを感じるし、下を向いて落ち込んでいる自分をスッと引き上げてくれるような力強さを感じる。
きっとこの「ッ」がなければ、私はこの曲にハマることはなかったし、しんどい時に聴きたくもならなかったと思う。
それくらいこの「バッカみたいに」という言葉に力がある歌だと思う。
もちろんサビやほかの部分にも素敵な歌詞はたくさんあるのだが、落ち込んでいるときはとにかくこの部分が聞きたくてこの曲を流す。
加えて、「明日を願う」という表現もすごく心地がいい。
「明日に向かって」とか「明日頑張ろう」とかではなくて、『願う』という表現がこれまた最高だ。
頑張る気力もない時にさらに頑張れと追い打ちをかけるように押し出すわけでもなく、どん底に引き込むわけでもない。
がむしゃらに動けなくても、そこにとどまってていいから明るい未来を願ってみなよというニュアンスと自分は捉えている。
明るい応援ソングに変わりはないのだが、強く押し出すような応援の仕方ではなくて、強く引っ張り上げてくれるような応援の仕方だなと感じている。