美術展雑談『カラヴァッジョ展』
カラヴァッジョ展。あべのハルカス美術館。
芸術家は清廉で崇高、周りから尊敬されるべき存在だと、誰が言ったのでしょう。剣を手に街なかで暴れ、仲間を引き連れてライバル作家を恫喝する。重傷を負ったり負わせたり。裁判沙汰は茶飯事として悪行を尽くした挙げ句、ついには人を殺めて逃亡生活にいたったならず者。しかし彼は、芸術の神から愛されてしまいました。カラヴァッジョは既成の芸術観では測れなかった、文字通りの天才でした。
明暗の強い作風はフラッシュやストップモーションの効果を得て、一瞬を