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「猫」「人」「腎臓」「泌尿器」をキーワードとして起業したいと思っています/「#かなえたい夢」に応募します。
「猫好き腎臓外科 ・泌尿器科医」として「猫」「人」「腎臓」「泌尿器」をキーワードに発信してきました。
いつしかこのキーワードで起業し第2の仕事にしたいと思うようになりました。
はじめに
いろいろあって、期限切れ直前の投稿です。かけこみですがどうしてもコンテストに参加したいと思いました。
私は「猫好き腎臓外科 ・泌尿器科医」という「note」への投稿の初心者です。
勤務医時代は外科系医師として、手術を主な手段として腎臓・泌尿器科疾患の患者さんの治療に関わってきました。
がんなどの手術だけでなく、慢性腎臓病(CKD)に対する腎臓移植手術にも数多く関わってきました。
今は開業医として専門科的医療とかかりつけ医療の両立を目指しており、慢性腎臓病(CKD)などの内科的な患者さんの診療にも力を入れていて、透析治療も行っています。
我が家にシロが来てくれた。
我が家には、5年以上も前に家族になってくれた猫のシロ(仮名ですが、本名もそんな発想です)がいます。
昨年10月ごろに衝撃的なことを知り、それが「note」で発信を始めるきっかけになりました。
「猫には圧倒的に慢性腎臓病(CKD)が多い」ことを知ったのですが、それは猫の飼い主にとっては常識的な話なのだとのことでした。
自分の診療領域との関連が非常に深いにも関わらず、「猫には圧倒的に慢性腎臓病(CKD)が多い」ことをシロを飼い始めて5年間以上も知らずにいたのでした。
その時は私がシロのためにできることをしておらず、我が家のシロは5年間以上もロスしたのではないかと思い、本当に焦りました。
私は忙しいことを言い訳に家族に猫の世話を任せて、動物病院にも自分で連れて行ったことがありませんでした。
猫の腎臓病の勉強を始めたら
その後に猫の腎臓病について自分なりに調べましたが、調べれば調べるほど知らなかったことがあり、腎臓外科・泌尿器科医として「猫」「人」「腎臓」をキーワードとして夢中で発信をしてきました。
猫の慢性腎臓病(CKD)への考え方についても、人と相違点が思っていた以上に大きいことを知りました。
「AIMタンパクの機能不全」が、猫に腎臓病が圧倒的に多い主な原因であるらしいこと。
人と比べて「猫では腎臓外科・泌尿器科疾患が後々の慢性腎臓病(CKD)の原因になる」こと。それで「泌尿器」もキーワードに加えました。
猫はトキソプラズマの最終宿主で、「トキソプラズマは猫の免疫系を乗っ取るらしい」こと。
「猫は人間とは全く違う超肉食の狩猟動物のまま」であり、必要な食事内容や栄養素もその代謝も全く違うこと。
猫は砂漠がルーツで「水分摂取が少なく、尿の濃縮力が非常に優れている」こと。
シロが家族になってくれたのは運命だと思っています。
シロにもらったものはたくさんありますが、一番は家族のまとまりだと思います。
シロを中心に会話も増えたと思います。
第2の仕事を起業で
その運命に感謝して、「できれば少しでも長く一緒にいたいという気持ち」と「自分の歩いてきた腎臓外科・泌尿器科医の道のり」との接点を「第2の仕事にしたい、できれば起業したい」と思うようになりました。
現在では、先ずは以下のようなことを考えています。
先ず、慢性腎臓病(CKD)になってしまった猫と、その猫を飼っている飼い主さん(特に自分も慢性腎臓病(CKD)を抱えている飼い主さん)のお役に立ちたいと思っています。
飼い主さん自身(人)慢性腎臓病の基本・ケア・治療と、飼い猫の慢性腎臓病の基本・ケア・治療の、共通の考え方や違いなどを、一つのシステムの中に組み込んだ統一の教育・ケア・治療プログラムを作りたい。
猫(を含めたペット)は家族なので、家族にしてあげたいこと、家族と一緒にしたいことを形にしたい。
同じ(又は統一感のある)表紙のテキストの分冊などで、その「猫は家族」という価値観を感情的な一体感を表す教育プログラムの形にしたい。
感情的な一体感は飼い主さんの闘病のモチベーションを上げると思っています。少なくとも私であればそう考えると思います。
患者さんが予約の日に受診しなかったので、次に受診した時に聞いて見ると「猫の具合が悪かったので来られなかった。猫の方が自分の体より大事」とおっしゃいました。
治療食は、猫が超肉食であることを考えると治療食フードでないと難しいと思います。
飼い主さんには治療食を届ける。毎日でなくても(腎臓病食は少し難しいので)時々治療食を思い出してもらうモデル食という意味だけでも価値はあると思います。
せめて猫の治療フードと同じ(又は統一感のある)パッケージで、同じ病気と闘っているという感情的一体感を形にできたらと思います。
同じパッケージのお薬カレンダーなどもモチベーションを上げるかもです。
運動療法は、飼い主さんが猫と一緒に動き遊ぶトレーニングメニューと、飼い主さんがなるべく動かずに猫を遊ばせるトレーニングメニューの組み合わせで、飼い主さんと猫の運動量を調節すると良いと思います。
人は自分のためだけでは治療のモチベーションに限界があると思っています。その限界を破るのは家族のためであろうと思います。
ペットが家族だとするとペットのためと考えることは強いモチベーションになると思います。
それとは別に、「AIMタンパク治療薬」は猫の慢性腎臓病(CKD)の治療の先に、人への慢性腎臓やそれ以外の病気の治療応用を見据えているようであり、そのどこかでお役に立ちたいと思っています。
思いつくことを書いただけですが、少しでも具体化できるといいなと思っていますし、もっとアイデアが広がれば良いなとも思っています。