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〔詩〕シュレディンガーの猫

明かりが消えていく街を
怪獣のような闇が覆う
夢の跡すら飲み込むように


確かめなければ良かった
友達以上恋人未満なんて
ありきたりな思い込みは
ただの幻想でしかなかった


まるでシュレディンガーの猫
大事に抱えてたのは空っぽの箱
中には何もなかったのに
最初から何もなかったのに


そこに確かにあると思ってた
希望も
未来も
煙のように消えて


残ったのは
ひしゃげた心と
冷ややかに広がる闇ばかり

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