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〔雑記帳〕私の詩の作り方
私はおしゃべりが好きだ。それで時々喋りすぎる。言わなくて良いことまで言ってしまったり、言わない方が良いことまで口にしてしまったり。でも、口にしたことは無かったことには出来ないから、思い返してどんよりする。
詩を書くときも、書きすぎて無駄に長くなって間延びすることがある。とてもここに公開出来ない代物になってしまうが、そこはnoteの良い所、取りあえず下書き保存で寝かせることが出来る。で、時間をおいて見直してみると、まあ無駄な言葉の多いこと!押しつけがましい説明やら、細々しすぎた描写やら、後から読み返すと「何でここまで書いてるんだろう」と呆れてしまう。そこで消去してしまう物もあるが、取りあえず直してみることが多い。あれも消し、これも消し、省いて、言い換えて、やっと何とかスリムになる。ま、この辺が私の限界かあ、と言うところから、次はタイトル探し。で、しばしば迷宮に入って道を見失い、また唸る。探し疲れて妥協することもあるが、また寝かせることも、ごくまれに「あ、これが良い!」という言葉に行き着くこともある。それは探してみないと分からない。
私の場合、言いたいことが溢れるときはあれもこれもと盛りすぎて失敗し、もやもやした気持ちを書きたいときは説明文のようになって失敗する。理想としては、読んで下さる方に最後を委ねるような、柔らかな余白がある詩を書きたい。だから基本的に詩の説明は必要ないと思っているし、聞かれない限りしない。また、できればタイトルも、詩の一部として存在して欲しい。だが、それがなかなか難しいのだ。
感性、技術、語彙力、いろいろな物が足りなくて、書きたい想いを言葉にしようとするほど、想いと言葉が離れてしまうこともある。そんな時は、他の方の詩を読んで「ああ、いいなあ。どうやってこんな詩を作っているんだろう」と感動すると、「よし、私も頑張ろう」と思える。そこで絶望したり、卑屈になったりしないのが、私のおめでたいところなのだろう。
そんなこんなで思い切って公開した詩を、スキと言って下さったり、褒めて下さる方がいるのは、本当に嬉しい。光川てるさんから「繊細で柔らかい」というコメントをいただいた時は、ガサツで鈍くさい私が、一瞬だけ乙女になれた気がした。最近浮かれ気味の私だが、こんな時こそ口も指も滑らないよう気を付けないと、と自分に言い聞かせている。