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ビールで作る古代パン

 やれやれ、次々にレシピをと思ったんじゃが、緊急事態宣言のおかげで食材がなかなか手に入らずブログの更新ができんぞな。

 とはいえ、つまらないのでスープストックで作る料理は後回しにしてと。今回はアカルという古代メソポタミアのパンを焼いてみるぞい。一部の食材はネットで仕入れる必要があるんじゃが、これは冨澤商店でも置いてない代物。緊急事態でなくともAmazonや楽天市場のお世話になる必要がある。毎度のことじゃが、材料表で下線になっている部分はAmazonへのリンクになっとるでの、必要に応じて食材を調達するといいじゃろ。

 さてホームベーカリーを使わずにパンを作ったことのある人ならイースト発酵にてこずった経験があると思うんじゃが、ビールで作るパンは焼く過程で勝手に膨らむぞい。一次だ二次だと発酵を心配せんですむでの、ぜひ試してみんしゃい。
 ビールを1缶ドバドバと使うのでビール風味になるのはもちろんじゃが、はちみつを入れた分だけ甘くなるし、もちろん小さいお子が酔っ払って踊り出すこともあるまいて、ししし。
 食感は外がカリカリで、中は吾輩の連れ曰く「がんづきみたい」。もっとこじゃれた表現をして欲しかったんじゃがの… まあ美味いことは確かなんで安心して作ってみぃ!
 材料さえ揃えば簡単に作れてしまうでの。レシピなんぞとたいそうなもんじゃないんじゃが載せておくぞい。

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[材料]
エンマー小麦[粒」(スペルト小麦[粒]でも可) 200g
  ☆エンマー小麦(でなければスペルト小麦は一晩水につけておく)
  ⚠︎当記事アップ時点でエンマー小麦の入手先見当たらず。
   ネコ爺ぃは賞味期限切れのを某イタリア食材店から入手。
   ご存知の方はコメ欄で教えてください。
デュラムセモリナ粉 200g
薄力粉 200g
はちみつ 好みで大さじ1〜3
塩 小さじ1
ビール 350ml(1缶分)

エンマー小麦だ、スペルト小麦だと聞きなれない名前にゲンナリせんで安心してちょーだい。あんまり詳しく説明するとウンチク好きの爺さんだと煙たがられるでの。どっちも「原種に近い麦」程度に思ってほしいんじゃ。米にも古代米っちゅーのがあるじゃろて。エンマー小麦やスペルト小麦が手に入らない、あるいは買うのがメンドーな場合はデュラムセモリナ粉でもOK。この場合は、デュラムセモリナ粉400gと薄力粉200gでいいぞな。じゃがの、せっかくなら粒の食感を楽しんでほしいところじゃ。少々、高い買い物じゃがベラボーに使うわけでもないし、今後紹介するレシピでも活躍する食材なので、ここは清水の舞台から飛び降りて骨折してでもエンマーかスペルトを手に入れてほしいもんじゃの。

もうひとつ。ネコ爺ぃは発泡酒で作ったことはないぞい。種類は違うとはいえ発泡酒も酵母を使うので「使うな」とは言わんがの。今のところビール(ネコ爺ぃはヱビスビールを使っとる)以外は保証できんぞな。発泡酒でチャレンジした結果「上手く作れたわよ♪」とか「惨敗でした」とかコメ欄で教えてもらえるとネコ爺ぃはゴロゴロ喜ぶぞい。

[作り方]
1. エンマー小麦、セモリナ粉、薄力粉をボウルに入れる。
2. 1にビールを注ぐ。
3. ヘラでよくかき混ぜる。
4. 3を耐熱容器に移し、180℃に予熱したオーブンで40〜50分ほど焼く。

これだけじゃ。個人的な感想じゃが、ジャムならベリー系、いちばん合うのはレバー・ペースト(パテ)かも。あとは無塩バターとはちみつで頂くと、そんじょそこら(きょう日聞かんか、この言い回し)のパテシエが作ったお菓子より美味いぞい!

あと写真ではIKEAの丸皿を使っとるが、フツーの四角いパン型を使ったほうが身のためぞ。「デケタぁ、超カッコえ〜」と初めは自画自賛したものの、いざ外そうとしたらパンと皿がもれなく合体しおっての。結局、シクシクと泣きながらスプーンで削り取って食べるはめになってしもうた。

保存については、ネコ爺ぃはテキトーに切り分けて冷凍しとるぞな。レンジで軽ぅーく温めればできたての味が楽しめる。が、温めすぎるとコンクリート並みに固くなるでの。加減は歯を2、3本折って確かめてみてほしいものじゃ。


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