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心にいつも、折りたたみ傘を

なんでも計画した通りに進めばいいのになぁ。

そうしたら、
出来るだけスムーズに出来るように、あれこれ準備に時間をかけられるし、
わからないことがあったら、わかるようになってから始められるのに。


でも、そうはいかない。


ある日突然子供が学校に行けなくなる。
元気だと思っていた親の介護が必要になる。
パートナーが鬱になり会社に行けなくなる。
友人が生きる気力を失う。

その時は、ある日突然始まってしまうからだ。
否が応でもその波にのみ込まれるんだ。

なぜ?どうして?
と考えてみても理由などわからない。
なってしまったものは仕方がないのだ。



さっきまで晴れ渡っていた青空が
一瞬にして黒い雲に覆われる。
風が強く吹き始め、遠くでは雷鳴が響き渡る。
瞬く間にあたりは薄暗くなり、空気がひんやりと冷え込む。
その瞬間、大粒の雨が一斉に降り注ぎ、
まだ避けきれないうちに体中がびしょ濡れになる。



わたしはびしょ濡れになんてなりたくない。
常に折りたたみ傘を準備していたいんだ。
濡れてしまった体を拭く柔らかなタオルと
凍える体を少しでも温められるようカイロも持ち合わせているとなおいい。

きっと、
傷ついたり、悲しくなったり、
怒ったり、後悔したり、
間違っていたり、押しつけたり、
避けては通れないことが山のようにあるんだと思う。
いや、ある。

けれど、そんな非常事態に、
すこしでも心が平穏になれるよう、
躓いて転んでもすぐに立ち上がれるよう、
自分の心のケアを、自分自身で出来るようになりたいと思う。

まずは自分の心のケアから。
誰かに寄り添うのは心に余裕が生まれてから。

色々なことを知るために勉強する。
自分の心の声に気づけるようにノートにその日のことを書き出す。
睡眠時間を確保し心と体両方をリセットする。
自分のためだけに使える時間を確保する。
1人で抱え込まず、家族や友人、信頼できる人に相談、話を聞いてもらう。

出来ることを、今のうちから少しずつ積み上げていく。

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