詩のようなもの「お月さんと恋人」
満月が顔を出したら迎えにいくよ
二人して千鳥足で帰ろう
この日だけの特別なセレモニー
お月さんに浄化してもらおう
無垢なるぼくらの戯れを
重なるぼくらを見せつけよう
人目を忍ぶ臆病者の
はちきれそうな情熱と優越を
新月の昼間はどうしよう
二人してテキーラで酔おうか
世間や眩しさには背を向けて
お月さんに願いを告げたら
浮世を蹴とばし気絶しよう
夢の中へと垂直落下
ずっと離さないそばにいる
寝息を重ねて永遠を感じて
明け方や夕暮れ時の半月には
二人してうっとり焦がれよう
お