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手汗ボーイとキレキレ少女。「マリオカート8」


よく遊びに行くゲームショップでは新作のゲームソフトの試遊台が置いてあります。

各ゲームメーカーの販売部の方も来店されており、営業にもよく来られています。

ただただ設置するだけではなく、幅広くお客さんに遊んでいただくために店舗側との商談もよくお見かけします。


当時設置されたゲームはWiiUのマリオカート8。
店舗入口入ってすぐの誰でも目に入るナイスな立地。当然お客さんはみんなプレイしたくて並んでおりました。

ぼくは購入するために店舗に向かったので、ささっと手にいれすぐ帰るつもり。
ですがお子様たちはいますぐプレイしたい一心で並ばれておりました。
営業の方も興味を無くしてしまわないよう、細かく配慮されておりました。プロですね。


その時、ご姉弟かと思われるふたりがプレイを開始。お姉ちゃんらしき女の子はまだ当時で4才か5才。弟くんは2ー3才ほどでしょうか。

でっかいゲームパッドを小さな手に抱える姿にかわいいと思いながらも、走りはマジガチの走りを見せつけてくれました。ちょっとしたギャラリーもできてしまい、これには営業のお姉さんもビックリ。


とにかく速い!コース取りとムダがないドリフトがビシッと決まる!コーナー出口に差し掛かる時も外に膨らむことなくスムーズに抜けていく。コーナーをひとつひとつとしてとらえるのではなく、「コース全体をひとつ」として見ている。キレキレの走りを見せてくれたお姉ちゃんは眩しい笑顔。走り終わったあとにどれだけ楽しかったのかが彼女の歓声にも表れていました。


対する弟くんはプレイ中も表情ひとつ変えることなく画面に集中。ギャラリーにも気が付いてもいなさそうでした。きっと前を走るお姉ちゃんに追いつきたかったのでしょう。一発逆転の赤コウラをゲットしても使うこともない。
彼は「走り」で追い抜く気でいたのです。
目はサーキットの鬼と化していました。


残念ながら弟くんは追い抜けなく、負けてしまいとても悔しそう。落胆したその肩に全部が現れていました。ギャラリーの方々も営業のお姉さんも拍手で讃えましたが、彼の耳には届いていないようでとにかくリベンジがしたいご様子です。

もれなくご両親に営業をかける。マリオカートを手にレジに並ぶ家族。試遊台のこうかはばつぐんだ!!


ひとしきりギャラリーも去り、試しにぼくも試遊台で遊ばせていただくことにしました。
やり手の営業お姉さんと対戦。まさか2本目買わされることはないよね・・・とちょっとドキドキしながら手にしたのは弟くんが抱えていたゲームパッド。


なんと汗でビッショリなのです!ゲームパッドがツルツル滑ってしまい、プレイに影響はありましたけど、勝たせていただいたので気持ちがいいまま終了。楽しかったなぁ。


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