キミはどこを見ている?
トップ画像の状況が飲み込めた人は
このエンドレスバトルの絶叫具合が
よくおわかりいただけるとおもう。
中心と左サイドにいる騎士風のモンスター
「さまようよろい」
攻撃力も高く防御力も相当持ち合わせ、
なおかつこちらの防御力をムシする
大打撃「つうこんのいちげき」もそなえている。
「さまようよろい」が4体あらわれタカをくくっていたけれどあれよアレよとこのとおり。ここから見える景色は「ぜんめつ」
お金は半分になり、ここまで進んできた道のりはすべてリセット。ドラクエの世界もラクじゃない。長い記事ですがお付き合いください。
書き終えたあと「なかなかいいこと言ってるな」と思い有料記事にしようか悩んだのだけれどもその内アレンジ版もやるかもしれないしやらないかもしれないので、期待しつつ忘れていてくださいね。(なにより数字欲しい期なので。スキしてね!)
たたかいを迷わせるもの
"さまようよろい"だけならいざ知らず、
プレイヤーを悩ませるのは、周辺にあつまっているクラゲ型のモンスター「ホイミスライム」
彼の攻撃は恐れるほどのものでもないが
「高高高高高確率でかいふくじゅもん」を
となえる。
しかもほぼ無限とも思える回数を
重ねてくるのでプレイヤーはホイミスライムが
いるかぎりあの独特のじゅもん効果音を
連続で聴かなければならない"苦行"も経験することになる。
このたたかいの方向
彼らのパーティはまことにバランスがよく
"アタッカー"である「さまようよろい」が
攻撃担当し。ターン内で負傷してもヒーラー役のホイミスライムがひかえている。
この時点での主人公の攻撃ではどちらも一撃で倒すことは不可能。ターン制バトルでは「1ターンにつき1行動」が鉄則なので、相手が逃げ出すことでもない限り、(まずない)
・ダメージ(主人公)
・回復(さまようよろい)
・ダメージ(主人公)
・次のターンで回復(主人公)
という無限ループが待ち受けている。さらに厄介なのは「さまようよろい」が無限に"ホイミスライム"を召喚することだ。ホイミスライムを倒したところでエンドレスに誘い、画面いっぱいのクラゲたちをながめることになるだろう。
このたたかいの行き先
こちらの回復手段は回数(MP)もどうぐでの回復(やくそう)も数が限られているゼツボウとも対峙しなくてはならない。プレイヤーには考えているよりも「モンスターを倒す」こと以外に、
たくさんタスクがあることを思い知る。
倒して倒しても終わらない。
叩いても叩いてもダメージが「なかったこと」になる。しばらくすると「自己否定」がはじまり
・だからレベルあげておけばいいのに
・ソロ活なんて選ばなきゃよかった
・だいたいこういう設計がおかしい
・こういうところがキライ!!
とだんだんとゲームへの批判につながっていく。
よほどのことが起きない限りこの迷宮から抜けだすことはかなわない。時たま襲ってくる「つうこんのいちげき」なんて冷や汗ものだ。
おそらく体重が1kgほどおちる。(当社比)
向き合わされている
ここで「さまようよろい」と「ホイミスライム」「無限地獄脱出方法」だとか「ループ対処法」
もしくは「さまようよろいとホイミスライムのパーティにならうよい組織とは」なんていう考ればなんとでも言えてしまうものは置いておくとしよう。ぼくはこういうものとは至極距離をとりたいひとなので。
こうした悲劇と難関に出会った時、思わずあなたが起こしてしまう事とはなんでしょうか?
ぼくのようにゲーム批判しますか?
それとも打開策を見出すため攻略サイトを覗きますか?
恐れと苛立ちからリセットしますか?
そのどれもが正解だし、ひとつの方法。
(ゲーム批判は論外だが)
でも思わず「やってしまう」ことがあります。
言わずもがな「辛くても前に進めろ」という一時期流行ったど根性精神パッシブスキル。
勝ちたい負けたくない引きたくないやり直したくない。その思いはターンを重ねるごとにマシマシになり、大乗仏教の念仏のようにあたまを支配します。それでもなんとか持ちこたえようと、無限ループのたたかいを続ける選択をしたとします。
それでもあなたのおもう通りにことは進まなかった。そうした心境から
・アレもソレもコレを選んでもダメだった
・いつまでも終わらないたたかいに意味があるのか
・だいたいイベントでもない通常バトルになにをがんばっているんだ
こうした思いがあたまをかすめ、目の前の出来事から逃げ出したくなり「目を背けます」ね?
んで。
ここがキー。テストだすからな〜インスタでいいおっぱい眺めながらでも構わないから聞いとけよ〜。Instagramのいいおっぱいもピコピコ男子部でテストだすからな〜。
(注:ピコピコマガジンはおっぱいに関するマガジンではありません。あってもいいけど)
顔の向かう先
あなたは「どこに目を背けますか?」
人は絶望感を感じた時やるせないおもいにかられたときどこに目を向けるのでしょうか?
おそらくは"下"
人は辛いときキツいとき笑えないとき
「下を向きます」
それ自体はごくごく自然なことです。
で。
ぼくもサッカーでキャプテンめいたことも受け持っていた時期があり、圧倒的大差や相手チームのポテンシャルの高さに負け戦を強いられ、チームが全員ひれ伏したように
みんながみんな「下」をみます。
下を向きたくなる気持ちはよくわかる。
少しの点差くらいならみんな前を向いていたのに、時間が流れるほどに声を出さなくなり、尻すぼみでゲームが終わります。
試合前はあんなに意気揚々としていたのに
まるでお葬式のようににしずか〜にゲームセット。監督の反省会がお経のようにコダマします。
「前をみろ」とか
「まえに進め」とか
「声をだせ」とか。
さらにお経はヒートアップし
「なにがやりたかったのか決めてないからしどろもどろなんだ!」などなど。ご指摘はまさにその通りです。でも少し、待ってみようか•••。
普段なら「うっせぇわ」で済んでいた言葉のハシハシがまるで正解論に聞こえます。数学の公理かってくらいってくらいに間に受けます。
この言葉を受け取ったとき、
あなたはどこを向いていますか?
前だけ見るのは老化のはじまり
これこそまさに
「なんとでも言えるよね」ってことに気がつかないのです。下を向いていたらね。
そういうものはまだエネルギーがある人の言葉だし「自分はそうしてきたからお前らもやれ」とも受け取れなくもない。これは大変危険。
前を向く。それ自体はまぁそうでしょう。
前を向くことのまえにやれることがあります。
「顔をあげよう」
キミは今まさにたたかいの真っ只中に突入して
キミがキミのたたかいをしている時。
キミのたたかいをキミが対峙している。下に顔を向けていては状況もみえないでしょう。下にはなにがあるのかというのは言うまでもない。
地面か足元か過去の自分か。
首が動かせるのはなんででしょう。眼球がクルクルまわせるのはどうしてでしょう?より遠くをみたい子供が「目をパッチリ開ける」のはなぜなのか?知らない土地に降りたたったとき、周辺をくまなく見渡すのは?
逆も考えてみてね。
例えばですがぼくが年齢を重ねたご老人だとします。80才ほどでいいかな。腰が曲がりクビをもたげ手足も弱りヨボヨボ歩いているとしましょう。いつかこういう日もくることは覚悟のウエ。
自戒も込めてます。
・周りに人がいるのに気がつきにくい(目の前に注意を集中するから)
・さまざま要因から眼球がうごかしづらい(眼球運動が子供よりも劣る)
・遠くをみようとすると、ピントを合わせようと目をほそめるでしょうし、(ピント調整力の変化)
・経験値が刻まれた身体では首も動かしにくいのでキョロキョロできない(筋肉と関節の硬化)
つまり「向いている方向しか見えない」
前に進め!と強く声を荒げるのは大いにけっこうなことだがこうした側面もあることに気がついていない。前しか見えなくなったら老化のはじまりではなかろうか?と節々に思います。
冒険の向かうさき
顔を下げていては足元のスパイクしか見えません。靴の先の行く末を追いかけるのが精一杯。でもちと待てよと。今キミがたたかうものはそこじゃない。
今目の前に起きているサッカーの試合であり、
周りを見回しながら安全にお買い物に向かうことであり「さまようよろい」と「ホイミスライム」とのたたかいであり、見つめているのはその先の勝利だろう。(負けを望むひとは知らんけど)
バトルはキミが行っているひとつのターンでしかない。
落ちこむ「まえ」に
「前に進むんだ!」なんて誰かの決意になぞらえるまえに、まずは自分で顔をあげて見てみようか。どうなっている?ちゃんと見渡せている?
バッターボックスに立ってバットを振るのはキミだぜ?ピッチャーの投球ボールを見るのはキミにしか出来ない。三球三振したっていいじゃない。
今キミは「顔をあげているかい?」
平坦な答えに帰結しましたが
今回のお話しはおしまいです。
ちなみにこのバトルは小一時間かかりホイミスライムは合計27匹倒しました。呼びすぎ!!
そしてそのあとゴリラで即死…
これも冒険!
コケでした〜。
この記事が参加している募集
サポートいただけるなんて奇跡が起きるのかは存じ上げていませんでしたが、その奇跡がまさかまさかに起きました!これからありがたくゲームのオトモ代(コーヒーとかお茶)いただけると大変喜びます。サポート設定ってあなどれないぜ…。