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「ブラックショーマンと覚醒する女たち」 東野圭吾
目に付くと必ず手にする作家の一人。さっと読み通した。
恵比寿のバー「トラップハンド」のマスター神尾武史と建築士でリノベーションの仕事に就く姪の真世。バーを舞台に6編の物語は、書き下ろしの2つの続編が含まれ、そよ風のように話が通過する。
元マジシャンのマスターは、観察力と演技力で、もがき悩める女性の前に進む心をそっと後押して、味のあるカクテルを振る舞う。人は見かけではわからない。心の葛藤を見守ってくれる誰かがいると前に進める。
東野作品として練られたストーリーだけど、短編であるがゆえ、物足りなさを感じた。星新一のショートショートのような。1編読んで眠りにつくのがお勧め。