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メンタル改善努力日記 ③セルフ認知行動療法

自分のことってさっぱり分からない。他人のことの方がよく分析できたりする。鏡を見ないと自分の顔が認識できないように、なにか自分の行動原理や感情を客観視する方法がないと、はっきり分析できない。
もやもやする、なぜかやる気が出ない、やりたいのに行動できないとか、自分でも認知できていない心理的ブロックが存在していて、解決策を見出せない状況だと考えられる。

ちょっと前までは、ミュージシャンというアイデンティティを持っていたはずなのに、今は歌うことも聴くことも嫌になってしまった。
店にギターが置いてあるものだから、たまにお客さんに「音楽やられるんですか?」と質問されて、ドキッとしてしまう。「えぇ、まぁ、弾き語りをやります」と答えるものの「今は、やってません、できません」が本音だろう。
鬱症状の興味、関心の喪失ってやつだろうか?

「ずっとやりたかったことを、やりなさい」ジュリア•キャメロン
この本に解決策があるのではないかと読んでみた。
内容は、アーティスト性を復活させるためのワークブックである。
なにをやればいいのかというと、
「モーニングノート」➕「アーティストデート」
もっと具体的にいうと、
「毎朝、A4ノートに3ページ、思ったことを書く」➕「ちょっとしたことでもいいので、新しい行動をしてみる」

「モーニングノート」
A4ノートに3ページも書くなんて無茶苦茶たいへんである。
おそらく、一度紙に書く事により、思考の排出(排泄と言ってもいいかも)と、排出したものを認知することが目的。
脳というか、感情というか、なんかモヤモヤしたものを、雑巾を絞るがごとく、出し切る。
これを行う事により、見えていなかった感情に気づいたり、脳内のワーキングスペースを確保するといった効果があるのではないだろうか。
これはまさに、セルフ認知行動療法である。

認知行動療法は、「療法」だけでなく、あらゆる事に活用できる。
認知行動ダイエットがいい例だろう。日々の生活設計から、自己実現や、経営改善などにも利用できるのではないだろうか。
ほとんどの自己啓発本は、突き詰めれば全部、認知行動療法と言っても過言じゃないなと思ってる。あと、成功者はだいたい自然と認知行動療法をやっている説。
問題は、めんどくさい。
限りある時間の使い方を考えると、急がば回れ、なのかもしれない。
職人がよく使う「段取り八分、仕事ニ分」という言葉がある。僕がよく聞いたのは「段取り九割」だったけど。
めんどくさいけど、「認知八分、行動ニ分」が、回り道をしているように感じても、実は効率的な生き方かもしれない。

「アーティストデート」
いつもと違った道で通勤してみる、いつも買うドリンクを変えてみる、週末は行ったことのない場所に行く、など新しい行動をとってみるのがこのワーク。
これは積極的に外の世界を認知する行動を目的としているのではないだろうか。自分の世界を広げる行動。冒険。
ささいなことでも、新しい発見は脳を刺激する。日常と違う場所に行くことは、日頃のストレスで埋まり切った脳を休めることにもなりそうだ。
「運動➕冒険」が、今のところ、1番効果的な鬱改善方法だと思っている。

先月から、カウンセリングに通っているのですが、「改善のために、いろんなことやってます」と言ったら、「それもストレスの原因になるよ」と言われてしまった。運動、読書、瞑想、認知行動療法、どれも結構たいへんである。だから、できなくていい。努力をしてるうちは改善するどころか悪化させてしまうかも。心理的ブロックが少ない時に、無理せずやって、少しの達成感を味わえばそれで良い。
「メンタル改善努力日記」というタイトルそのものを見直すべきかも。

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