『糖尿病の治し方』7-5 日常
血糖値は相変わらず食事のたびにはね上がる。
1日に合計60~70単位はインスリンを打つのが
常態化していた。
すい臓は相変わらず仕事をしていない。
肺炎の藥は、12時間おきに点滴で入っていた。
血タンや泡が逆流してきて辛い。
昼は昼で検査に行ったり、運動したりといろいろやる
ことがあり、夜は夜で肺から逆流してくる泡のお守りを
させられるので、あまり眠れない。
その合間をぬって、主治医のO合先生や看護師さんに、
私の現状を伝えるための手紙を書いていたのだ。
……休む暇がない。
入院中、序盤の私は、今まで生きてきた人生ベストと
いっていいくらいに忙しかった。(体も頭もガタガタ
ヘロヘロなのに)
『何事も先んじて行動しろ』。
事前に何やかやを先んじてやっておかないと、務まらない
(間に合わない)のである。
この教訓は未だに活きている。(入院中の『有事感』が
ずっと続いているというか…)
『負けがこみたくなかったら、先んじて勝てる条件を整えま
しょう』という話だ。(何か忍者みたいダネ)