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『チンギスハーン【1】~親子狼の巻~』の感想
『チンギスハーン【1】~親子狼の巻~』/横山 光輝
以前、「チンギス・ハーンみたいになってハーレムを築いたら幸せになれるのかな?」みたいなことをいいましたが、漫画で分かる横山さんのチンギス・ハーン伝記を読んでみると、モンゴル高原を生きたテムジン(チンギスハーン)の人生が全く楽じゃなかったということが分かります。
何といえばいいのか、『秩序のカタチが違う』。
殺らなきゃ殺られる世界というか、事実上の無政府状態というか、とにかく人が死に易すぎて、テムジンも普通に人殺すし、現代日本人の『当たり前』が全く通じない。(ーωー;;;
『なぜ法と秩序は必要なのか』みたいな話に行きつくんでしょうけれど、
それらは当たり前に与えられるのものではなくて、何がしかの先達の努力
や犠牲の上で成り立ってるものなんですね。
「異世界に転生して、もしかつてのモンゴル高原みたいなところだったら
どうしよ…」みたいなことを考えました。
私達は、法と秩序のある、とても恵まれた時代を生きている…のでしょうか。
これからガザ地区みたいに何がしかのクラッシュが起こって、そこらへんの
前提が狂ったりする(あるいは部分的にもうしてる)んでしょうか…?
まあとにかく、「現代に生まれて良かったぁ…」と思ったのでした。
『夢の超ハーレム』の背景には、敗れ去った男性達の大虐殺があったんだよと…。(何あの手持ちギロチン。 人生初見なんだけど…)