『無限再生の超速レベルアップ』の感想
『無限再生の超速レベルアップ』/木嶋 隆太
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主人公が、逆境の中から魔物の力を使ってガシガシ成長していく話。
イラストがとても美しいです。
ファンタジー系の本は、読める本と読めない本がありますが、コレは
読めた。
主人公がパワーインフレを起こして無双しまくる話って、ついていけなく
なることが多いんだけれども、この本はそこらへんの塩梅が上手く出来て
いるということでしょうか。
「独善と正義は紙一重だよなぁ…」と思ったり。(ーωー
「男の自己実現のためには、他のオスから抜きん出た能力を持ってないと
ダメなのか」と思ったり。(そらそうか…)
「結局ハーレムを築くためには、他のオスを***なければならないのか」
と思ったり。
読み手側から見て心地良いデザインなんだけど、うがった見方をしてみると
『主人公にとってのみ都合のいい世界なんじゃないの』と、思ってしまったりもしたのだった。
(それで何が悪いのといわれそうだけれど)
私達は、物語を読んでいる時に、ゲームバランスの塩梅を読んでいるのかも
しれません。
幸せとは、何でしょうね? 自己実現出来ればいいのでしょうか?
自己実現出来ないオスの人生は不幸なのでしょうか…?
だとしたら、世の男性の多くは不幸、ということになってしまいます。
『濡れ手で粟をつかむように、異世界で無双しまくりたい』。
『そうすれば幸せになれるはず』。
はたして本当に、そうなのでしょうか???
そんなことを、考えました。(ーωー
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追記:私はどちらかといえば、主人公以外の他の勇者様の方に共感して
しまったのだった。
男の子って、大変だよね。