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【読書日和】「3分で読める!人を殺してしまった話」『熊とG』(柏木伸介著)


 Gとは、人類の敵だと思っていた。しかし、本人たちは、必死に生きているだけなのかもしれない。ついそう思ってしまったが、違う。
 アレを野放しにすれば、どんどん増えていき、人類は滅亡するかもしれない。それほどの繁殖力なのだ。
 もちろん見た目で嫌われるのもある。だが、やはり気持ち悪いのだ。そして逃げ足が速すぎる。だからこそ追いかけてしまうのではないか。
 私は人類の一人として、アレの撲滅を切に願う。私が怖いからだ。「部屋にいる」と思っただけで、退治するまで眠れない。
 熊もこんな感じだろうか。必死に生きている。でもやはり「そこにいる」というだけで、怖いのだろう。
 両者を比べるのは難しい。そう思える作品だった。

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