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【読書日和】「夏のカレー」『猪田って誰?』(小川哲著)を読んで


 記憶は、時と共に薄れていく。思い出せないことも増えていく。特に思い出せないのは、その時点で印象に残っていないからではないだろうか。だから、思い出すことも出来ない。
 そんな時にする、他の人との会話。2つのことを同時にするのだから、混乱する。
 とても大切なことだったのに、だんだんと日常に押し流されていく。それは、自分たちが生きているからではないか。生きているからこそ日常に戻らなくてはいけない。そして、それも忘れていく。
 膨大な情報から、ほんの少しだけを、未来へ積み重ねていくのかもしれない。
 

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