【読書日和】「遺言書を読み上げます」（久真瀬敏也著）を読んで～こんな弁護士に会ってみたい～

　題名通り、弁護士が主人公の作品だ。相続専門の弁護士というのが面白い。
　相続で揉めると聞いたことはあるが、それは一部のお金持ちだけだと思っていたが、それだけではなかった。
　この作品は、「遺言」に絡めて、様々な人間模様を描き出している。それが、ドキドキ、そわそわとして面白い。
　そしてこの作品の主人公である、弁護士の女性が魅力的だ。難問に挑んで、あらゆる方面から考え、解決していく。「法律」を掘り下げていき、最適な答えを出す。とてつもない努力の上に成り立っているであろう主人公が、カッコいい。
　この人にだったら任せられる。そう思わせる主人公がとても素敵に見えた。