生活のたのしみ展へ行った
ほぼ日のイベント、生活のたのしみ展へ行ってきた。開催期間中のまんなかあたり、雨の日だった。
大型連休中だし、人気イベントだし、混雑するのは間違いない。長く続くコロナ禍で、人混みが怖くなってる。行こうかやめようか、迷いに迷った。オープン間際よりも夕方が空いているとの情報があったので、午後からでかけた。
今回の会場は、都庁のすぐそば。新宿駅からは、地下通路を使って雨に濡れずにたどりつけた。途中、生活のたのしみ展のショッピングバッグを持った人と、何人もすれちがった。ロゴを見かけると、足が早まる。
入り口から、天井が高い吹き抜け。ビルのなかとは思えない開放感。前方に、入場待ちで並んでいる人の列が2セットくらいできていた。でも、それほど待たずに列は動き出す。パンフレットをもらって、検温して、腕にタグをつける。
ガラス張りの屋根のついた、大きな空間。今まで、恵比寿と丸の内の回に参加したけれど、ひとつの場所ですべてまかなっている生活のたのしみ展は初めてだ。
ほぼ日名物のテキスト中継を熟読していたので、会場のなかのようすは予習済み。中央へ入ると釘を打つ音。巣箱を作るワークショップが行われていた。まずは、左からぐるっとまわる。見たいと思っていたフェルトのくま、かわいい。お洋服エリアをするっと抜けて、食べ物エリアへ。お弁当など、すでに売り切れのものがいっぱい。
ここで、買いたい物を入れるバッグをもらっていないことに気がついた。近くの壁に、黄色のバッグと青色のバッグがかかっていたので、青を選んだ。買いたい物をこのバッグに入れながら、もう一周する。定番の金のさんまとか、裁ち落としの海苔とか、オリジナルのポテトチップスとか、あっというまにいっぱいになって、あふれでた。
中央のワークショップが終わって、イスが並べられた。楽しみにしていた浅生鴨さんと幡野広志さんのトークショー。幡野さんの新刊「ラブレター」のPRだそうだ。連載を読んでいるので、きっと素敵な本になるのだろうと思う。愛だけじゃない、人生の手紙。
トークのなかで、コロナ禍直前のほぼ日曜日でのイベントの話しが出ていた。そういえばあの場にも行ってた。感染症の影が色濃くなってきていて、どきどきしながら混雑する電車に乗ったのを思い出した。あのときよりも、今のほうがずっと感染者数は多いし、感染する確率は高いけれど、どうすれば感染せずに済むか学習している。もうそれだけの時間が流れている。だからこんなイベントも開催できるのだ。
そろそろレジへ。並ばずにお会計できた。お会計のスタッフさんもひとつひとつていねいで、たのしそうだった。買ったものは、ひとまわり大きなショッピングバッグにおさまった。
会場の外に、あかるい物撮りブース、というコーナーがあった。買ったものを撮影できるようになっている。誰もいなくて、ちょっと躊躇したけど、こういうのはたのしまないと。お会計のスタッフさんがきれいに詰めてくれた荷物から、何点か出して台のうえに並べてみた。並べた位置が悪かったようで、ライトの光りが届かない。もうちょっとじっくり考えればよかったと思いつつ、スマホのシャッターを切った。
大きな荷物を肩からさげて、また新宿駅までの通路を歩く。留守番してもらった家族にケーキでも買って帰ろうと、デパ地下へ寄る。
行こうかやめようか迷ったけれど、行ってよかった。私にとって生活のたのしみ展は、チームで仕事をやり遂げることへのあこがれだ。チームには、向いていないとわかっているけど、作りあげている現場に立って、自分の目で見てみたかったのかもしれない。
生活のたのしみ展は、仕事のたのしみ展、でもあるのだろう。
計画して、準備して、運営して、撤去して、その過程をもたのしむ。それも、たのしみ。買い物をするゲスト側だけでなく、キャスト側もたのしむ。ゲストがキャストにあこがれる。ディズニーランドみたいだ。
あちこちで、SNSでフォローしてるネットで見かける人たちが、仲間を見つけては再会を喜んでいた。ゲストであり、キャストに近い人たちだ。会いたい人がいて、会って喜び合えることが、特別に見えた。