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ローマ皇帝のメンタルトレーニング



ローマ皇帝マルクス.アウレリウスの激動の人生を振り返りながら、彼が実践してきたストア哲学を紹介する本です。

ストア派哲学流のメンタルの鍛え方が知りたくてこの本を購入しました。
人生で避けられない、怒り、欲望、恐怖などを克服するやり方が書かれています。

まずマルクス.アウレリウスは怒りは狂気でしかないと唱えています。
マルクスだけではなくストア派哲学者達は怒りは悪しき感情であると、その克服方法の一つとして自分のロールモデル、メンターを思い浮かべるといい。と唱えています。

「この状況尊敬するあの人ならどう捉えるか?」
自分の中のメンターを見つけて、その人の徳を思い返して当てはめるのがいいとマルクスは唱えています。
メンターが実在にいなくても、歴史上の人物でもOKだそうです。
その人の徳を書き出すのもいいメンタルコントロールになるそうです。

欲望も厄介な感情だそうです。
快楽は良いものでも悪いものでもないけど、追求し過ぎると不健全なものになるのは明白です。
快楽はあくまでおまけで人生の目的ではありません。
それより。困難に立ち向かって人格を鍛えるほうが、よっぽど健全であるて唱えています。
さらにその方が過剰な快楽よりも多くの喜びを得ることができるだそうです。

最後に恐怖。マルクスの恐怖の克服法は、とにかく最善を尽くす。だそうです。
自分ではコントロールできないものへの期待を排除しながら、とにかく行動するしかないだそうです。
最善を尽くした結果。成功しても、失敗しても最後はなんでも受け入れる姿勢で挑むのが大事だそうです。
また。マルクスにとって不幸と見られることも恐れずに対処すれば幸福になると言い聞かせていたらしいです。

このほかにもマルクスの激動の人生の詳細や具体的な克服法などが書かれています。
哲学に興味がなくてもけっこう人生において、ためになることが記されていますので、是非一読をすすめます。

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