思想テクスト読解2024秋_ベンヤミン_類似性の理論14_20250122

テクスト最後部の「補足/Zusatz」の部分。邦訳197頁後段、原文S. 5, Z. 31ff.
類似したものへ向かう能力の弱化、これとヘーゲルが語るようなロゴスの展開(啓示が絶対知へと近接する歴史)とは、それぞれ別なる時間論で、異なる歴史概念であるといえる‥か。「似たものになりたい、似たふるまいをしたい/ähnlich zu werden und sich zu verhalten」という近接への衝動は、もともとヘーゲルの弁証法を動かしている隠れた動因であったともいえる‥か。弁証法の全運動もまた、天と地、霊と肉との最終的な近接に向かう過程であるとすれば‥。最終的にはベンヤミンの革命論・救済論の歴史を考えねばならないのでしょう。〜
附論のような別論考「模倣の能力について」(同書所収199-205頁)もついでに読了(日本語のみ)ですにゃ。
これで終了です(もしご覧になった方がいらしたら、お疲れさまでした〜)

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ネコイッチュ
ありがたしです。がんばりますですにゃ。