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【イベントレポ】今年も傑作揃いだった!東京アニメアワードフェスティバル2024レポート!


TAAF2024へ行ってきたぞ!

https://animefestival.jp/ja/

3月8日(金)〜3月11日(月)にかけて、東京・池袋周辺で開催された東京アニメアワードフェスティバル2024。昨年は金銭的な理由もあり、欠席しましたが、今年は直接足を運んで来ましたよ!

■長編コンペティションは大当たり!

イベントではいろんな上映プログラムがあるのですが、今年も“長編コンペティション”をメインに鑑賞しました。

今年の長編コンペの上映作品↓

個別にも記事を上げようと思いますが、今年はどの作品も見応えがあって最高。日本での興行ができるかわからない作品が多いだけに、「この映画が観られて良かった」ということをつくづく思います。

中でも個人的な当たりは中国映画の『ストーム(原題:大雨)』
難解な内容ながら、雰囲気は抜群。
クライマックスの長回しなど驚異的な見所がありました。

しかしコンペティションの結果は無冠。
グランプリは『リンダはチキンがたべたい!』、優秀賞を『シロッコと風の王国』が受賞しました。

どちらも良い映画だったので、全然文句がないし、全然納得。
それぐらい今年はコンペ部門は傑作揃いでしたよ。

ちなみに『リンダはチキンがたべたい!』は4月12日に一般公開されます。
良い映画ですよ、こちらも。


■短編コンペティションでもついに“あれ”が観れた

短編作品のコンペティションもありまして、こちらも充実。

中でも嬉しかったのは海外でも数多くの賞を受賞している『氷商人(Ice Merchants)』を観られたこと。

断崖絶壁にある家で暮らす氷売りの親子のお話なのですが、ペンで書かれたようなビジュアルとセリフがない中で見せるクライマックスで起こる「だったら嫌だな」を再現する家の崩落。そして家族の歴史が見えてくる思わぬ演出。確かに面白い作品でした。

ギリギリ“ギャグ”になっちゃってると思うオチも含めて良いよ。

『氷商人』はしっかり短編部門のグランプリを受賞しています。

優秀賞を受賞したのは『レギュラー』

なんだかデジタルっぽい動きで暮らす人々の世界のお話。アイディアの量がハンパなく多いうえに、逐一面白いし洒落ている。PC慣れしてない人にはどう映るのかは気になるところですが、それでも楽しめるはず。

2年前のひろしまアニメーションシーズンでも鑑賞していたのですが、久しぶりに観てもストーリー云々の作品ではないので気持ち良い体験は健在です。

あとコンペとは別ですが学生賞を受賞した池辺凛さんの短編『520』も良かった。

想いを寄せる男友達にチョコレートを渡せない柚希、そんな娘との距離感が掴めない父親、そしてこども向けの飴を我慢する少年。素朴な“プライド”が交錯するなんとない日常劇が愛おしくて好きでした。


■コンペ以外の上映プログラムも楽しい!

コンペティション以外にも珍しいアニメーションを多数上映してくれるところも嬉しいポイント。

『~アジアン季節風~ 中国短編アニメーション作品選』ではbilibili発のレコメンド中編アニメーションを5作品上映してくれました。

また招待作品としてフランスの『ニナとハリネズミの秘密』も上映。
こちらもコンペ作品ではないながらウェルメイドな子供向け作品として秀逸な長編でしたよ。


■功労部門では鳥山明先生が受賞!

東京アニメアワードではアニメーション関連の功績を称える個人を対象とした部門もあるのですが、今年は訃報があったばかりの漫画家、鳥山明先生を偶然にもアニメ功労部門で選出していまして、会場で配布されている冊子には先生のコメントも掲載されていました。

『ドラゴンボールDAIMA』も制作に参加されていたようですし、『SAND LAND』も新展開を発表したばかり。サウジアラビアにはテーマパークも出来るという話ですし、本当に“これから”だったのだと感じます。

ちなみに今年の功労部門受賞者は以下の8名が選ばれました。(順不同・敬称略)

加藤 俊三(プロデューサー)
鳥山明(原作者)
富田祐弘(脚本家)
高橋良輔(監督)
関修一(アニメーター)
大野雄二(作曲家・ミュージシャン)
古川登志夫(声優)
山本力(デュプロシステム株式会社)

そんな感じで全日の参加ではなかったのですが充実した時間を過ごせたイベントとなりました。

来年もぜひとも足を運びたいと思います。


おまけ

これはちょうど会期中に広場に展示されていた『アーガイル』の広告バルーン。

可愛いです。

映画観てないけど。


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