見出し画像

小学校での「キャリア教育授業」実現!~夢を叶えたらまた次の夢ができた話~

小学校で、キャリアの授業をやりたい・・・
漠然とそう想い続けて4年。
いろんな巡りあわせでご縁をいただき、2018年6月、私のキャリア教育授業の夢が叶いました。
当時を振り返って、実現へ向けての、奇跡の軌跡を書きます!

▼前回記事

夢実現のコツ①:しらせる

キャリア教育授業といっても、漠然と自分の中で、できたらいいよなぁと思ってる程度。
具体的なビジョンがあるわけではありませんでした。
すでに幅広く活躍されているキャリコンの方のブログを読んでは、いいなぁ、すごいなぁと、ただただ感心していました。

このままじゃ何も進まない...

何がきっかけとなったのか全く覚えていないのですが、ある日私は、子ども達へのキャリア教育への想いを、言葉にし、数枚のスライドにまとめました。
ふわふわした想いを目に見えるカタチにしたことで、発信しやすくなったように思います。

たまたま出張で来ていた、同じCDA資格を持つ方(彼は仲間と小学校でキャリア教育を実施した経験あり)へ、スライドを見せながら話してみたのです。

「やってみたらいいじゃん!」

いとも簡単に言われました。
そうか、やっちゃえばいいのかと(素直)。

そして、調子にのって、上司にもプレゼンしてみました。
上司の反応は、可もなく不可もなくって感じでしたが、私にとってはすごい進歩でした。
これまで内に秘めてるだけだった想いを、初めて社内の人に話したのですから。
それからは、社内外でちょくちょく口に出すようになりました。

そうこうしているうちに、上司から声がかかりました。
会社の家族向けイベントで、子ども向け講座を担当することになったのです!

自分のやりたいこと、できそうなことを、人に「しらせる」ことで、チャンスが訪れました。


夢実現のコツ②:やってみる


なんと、正式に業務として、社員の子ども向けに講座をする機会が舞い込んできました(ラッキー)。
もちろんキャリア教育の要素を取り入れて、ゼロからコンテンツを考えました。

狙いとしては、お父さん・お母さんの仕事(システムエンジニアです)の価値を知ってもらい、すごい!って感じてもらうこと。
なるべく身近でわかりやすい例をと、「笑顔採点」のシステムを扱い、実際に子ども達にも体験してもらいました。
最後には、お父さん・お母さんへのメッセージをカード(年賀状w)に書いてもらいました。

当日参加してくれたのは、1歳から中1の子ども達50名以上(含む娘2人)。
わかりやすく楽しめるコンテンツ進行はもちろん、飽きた子も遊べるコーナー(風船・お絵描き・シール)などもつくって工夫しました。

準備はかなり大変でしたが、子ども達が、お父さん・お母さんの会社や仕事について知る機会をつくることができてよかったなと思います。

このことは、自分にとっても大きな成功体験となりました。組織にいても自分のやりたい仕事を引き寄せることができる。そんなふうに思いました。

とにかく一歩踏み出す。子ども向けに何か「やってみる」経験ができたことは大きかったです。

夢実現のコツ③:つながる

子ども向け講座をやってみたことで、しらせることができるネタができました。
私は、この時の様子を、次女の満点笑顔の写真と共に、Facebookへ投稿しました。

▼年末のFacebook投稿


今思えば、この投稿でのコメントをきっかけに、私の夢実現は加速しました。

小学校でキャリア教育の授業をするという夢実現に導いてくれる救世主(Kさんと呼ばせていただきます)が、現れたのです!

長く小学校現場にいるKさんは、著書も出されている有名な先生で、先生達への勉強会の主催・実施など、指導力はもちろん人脈にも秀でた方です。
私もKさんの主催する講座に顔を出すことで、たくさんの先生方とつながることができました。

Kさんは、何名もの先生に声をかけてくれて、複数校で授業をする機会をつくってくださいました(1校でもすごいのになんて有難い!)。
大した実績もない私を、ゲストティーチャーとして受け入れてくれるなんて、偉大なKさんの力のおかげです。

それだけでなく、私に授業づくりの極意を教えてくださり、数々のアドバイスをいただきました。感謝してもしきれません。

これまでのつながりが、より強固に「つながる」ことで夢が現実へと動き出しました。

師と呼べる人の存在と、私の想いを受け入れ応援してくれる先生方に支えられ、ここまで来ました。奇跡の出会いを経て、築いたこの軌跡も、私にとって財産です。

夢の初授業

私のすべてを注いでつくり上げたコンテンツ。
いろいろ伝えたいことがありすぎて、なかなかまとまらず大変でしたが、「気づき」を軸にストーリーを組み立てたことで、いい感じにできあがりました。

未来を生き抜く私たちに必要な力
〜「気づき」が自分を変える〜


内容としては、私が会社員として長年働いてきて思うことと、AI時代や人生100年時代といったキーワードをもとに、未来の自分を想像し、これからの社会を生きていくのに必要な力について一緒に考えるというもの。
キャリアは、働きだしてからつくるものではなく、すでに始まっている。
「日々の積み重ねが人生をつくる」のだよと。

〇✖️クイズや、動画に実演、発問→話し合い等、いろんな活動を盛り込み、とにかく楽しく、授業を進めました。
子ども達の率直な反応が嬉しかったです。
2コマ(100分)時間をいただいたのですが、あっという間で、夢のような時間でした。

子どもたちの感じとる力が凄くて、一人ひとりそれぞれの言葉で書かれた感想文に感無量でした。


▼びっしり書かれた感想文。帰りの新幹線で読み返し涙しました。


▼授業後、子ども達と一緒に給食を食べさせてもらったのもよい思い出。


▼授業(AIの話)で、人間にしかできない力を伸ばすには、「サプライズ」がおススメって話をしたんです。そしたら授業後、「はい。これ、サプライズです!」ってプレゼントしてくれて。感激!


初授業を終えて思ったこと

無事授業をやり遂げることができた安堵と、なんともいえない充実感にしばらく包まれました。

先生って、日々大勢の子ども達と向き合っていて、すごいなぁと思いました。
と同時に、ちょっと羨ましくも思いました。

気づき」を得た子ども達が、今後どのように成長していくのか。
毎日子ども達を見ている先生なら、その変化を見逃さず、見つけてあげることができます。
先生の声掛け一つで、子ども達一人ひとりの成長の幅も違うものになるでしょう。
それだけ、子ども達に与える影響が大きい。

私も、1回きりの打ち上げ花火ではなく、日々子ども達と関わり合いながら、成長を見届けたい。
そんな想いがわいてきました。
小学校の先生、やってみたいなと。。。

その後も、授業づくりに打ち込み、初年度は、のべ6校574名の子ども達と触れ合うことができました。
機会をいただけるということは、その都度、伝えたいことを考え、コンテンツを精査することができます。
過去のコンテンツを見返すと、徐々にバージョンアップしているのが見てとれます。

私の教員を目指ざしたいという想いも、大きくなっていきました。


◎その後も何校かで授業をさせていただき、2月には、はじめてZoomで授業を行いました!(経験値アップです)
本当に貴重な経験をさせていただき、有難いです。
教科指導の経験はないけど、こういう授業ならやれるって、小さな自信を持てることは大きいんじゃないかと思います。


いいなと思ったら応援しよう!