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学び続けること「研究と修養」

この週末は、オンラインでの講座に3つ参加して、学びに勤しんでいました(学びに没頭できるって贅沢ですね)。

ひとつは、キャリア教育について。
「キャリア教育に吠える会」というなんとも面白い企画。

2つめは、7つの習慣のレジェンドと呼ぶべき先生による、7つの習慣だけでない幅広い学びと実践のシェア。

3つめは、「関東致知教師木鶏会 創立4周年記念大会」。
3名の著名な先生方から話を伺うことができました。

学んだことはアウトプットするが信条です。
感銘を受けた一節を自分の中に落とし込むためにも、記事にまとめ、紹介したいと思います。


致知教師木鶏会とは

『致知』という雑誌をご存じでしょうか?

月刊『致知』は書店では手に入らないながらも、
43年間、口コミで増え続け、11万人に定期購読されている
日本で唯一の人間学を学ぶ月刊誌です。

尊敬する先生が、私にギフトとして贈ってくださったのをきっかけに購読しています。
といっても、人間学だなんて私にはなんだか崇高すぎて、ちょっと読みにくかったりもします。
ですが、『致知』には心が湧きたつエピソードや、行動の指針となりうる言葉がつまっていて、そばに置いておきたい雑誌のように思います。

そんな『致知』を題材にした読書会を「木鶏会」を呼んでいます。
「教師木鶏会」は、『致知』を読む現役教師による勉強会。
『致知』を読む教師が増えれば、日本の教育が変わり、日本の将来はより明るいものになるという思いのもと運営されています。

ご縁あって、私もFacebookグループに入れてもらっており、創立4周年記念大会への参加が叶いました。

当日は、毎月参加されている3名の先生による公開木鶏会が行われました。
さすが!志高い先生方は、語る言葉が違いますね。
「明徳を明らかにする」「美点凝視」の意味を実感することができました。


野口芳宏先生からの学び

今回3名の著名な先生方のご講演を聞くことができたのですが、私は、野口芳宏先生のお話をとても楽しみにしていました。
お会いしたのははじめてですが(オンラインだけど)、85歳とは思えない溌溂としたエネルギーに思わず笑みが。
国語や道徳の「授業名人」と称される著名な方ですが、権威的なところを感じさせない柔らかな印象の方でした。

野口先生には、教員資格認定試験の2次試験対策でお世話になりました。
野口先生のご著書には、授業中に教師がやるべきことが事細かく具体的に書かれており、授業をするとは何たるかをイメージすることができました。

▼2次試験の前に読んで、すごく勉強になった2冊。
野口先生は、「模擬授業」の名付け親なんだそうです。

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「研修と修養」の意味

貴重なお話の中で、特に「研究と修養」について感銘を受けました。
教員ならば、この言葉が何をあらわすのか知っていなければなりません。

私も試験勉強では、バッチリ暗記したところです(試験に出ました!)。

【教育基本法】
(教員)
第九条 法律に定める学校の教員は、自己の崇高な使命を深く自覚し、絶えず研究と修養に励み、その職責の遂行に努めなければならない。
【教育公務員特例法】
(研修)
第二十一条 教育公務員は、その職責を遂行するために、絶えず研究と修養に努めなければならない。

さて、この「研究」と「修養」が何を意味するのか説明できますか?
試験勉強では、そこまで深く理解するすべはありませんでした…


▼野口先生の、目から鱗の学びを表にまとめてみました。
野口先生の板書をもとに私の視点も入れて編集しています。

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野口先生曰く、教員は、だいたい「自己改善」よりも「他者改善」の方が好きなのだそうです。
「未熟の自覚」より「既熟の自覚」でいる方が、優位に立てるような気になれますからね。

教員は「研究」と「修養」の両方を磨いていく必要があるのに、研究といえば授業研究で、授業技術を学ぶ研修はあるけれど、修養について学ぶ研修はないのだと。
研究主任はいるけど、修養主任はいないという実態についても、なるほどなと思いました。

そして、「修養」こそが「魅力的な授業につながる」という結論に、私は希望をもちました。
「研究」については素人(今すぐ実践できない)でも、「修養」については実践を重ねていくことができます。
「研究」のマイナスを、「修養」で少しでもプラスに振れられるように、自分を磨き続けようと、背筋が伸びました。


「感化・薫染」そして「薫習」

野口先生のお話から、教育は、やはり「感化」なのだと大きく頷きました。
私の価値観にフィットします。
私は「薫染」したいし、されたいのだと改めて思いました。

【薫染(くんせん)】
よい感化を受けること。また、与えること。

そして、「薫染」と聞いて、浮かんだ言葉があります。

【薫習(くんじゅう)】
いつも香を薫じていると、いつの間にか、その部屋や敷物まで香りが染みついてしまうように、人の精神や行いが心の奥底まで影響を与えていくこと。

情景が浮かぶ、素敵な言葉です。

私は、大人になって学びを重ねるなかで、誰から学ぶかということがより重要だと思うようになりました。
この人から学びたいと思える「師」に出会える
のは、幸せなことだと思います。
すぐれた人のそばで学ばせていただくと、その人の生き方や人間性が、自分にも染み込んでいくようです。

(私が『致知』を想い詠んだ歌)

『致知』読みて 憧れの「師」に 近づかん

あの人のようになりたいという憧れは、前に進む力になります。

『致知』を読むことが、「修養」を積むことへとつながります。



◎最後までお読みいただき、ありがとうございます。
現役の先生方に交じって勉強できる機会は有難く、楽しいです。
オンライン化により、現地に出向かなくても、講座に参加できるようになりました。
学ぶ機会はいくらでもつくれます。
SNSでつながりも持てます(いい時代ですね)。

たとえAIが発展しても、学ぶことが楽しくて仕方がないオーラにあふれた先生は、仕事を奪われることはないでしょう。

私自身、学び続ける人でありたいと思います。


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