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効果的なインフルエンザ予防におすすめ!ウイルスを未然に防ぐ対策

高熱や咳やのどの痛みなどの呼吸器に出る症状だけではなく、感染する人によって肺炎や重大な合併症など重症化する恐れがあるインフルエンザ。

あなたの職場や学校で流行した記憶はありませんか?発症した場合、ご自身が軽症でも持病持ちの方や高齢者の方など、免疫力が弱い人に移してしまう可能性があるので健康な方もしっかり対策することが重要です。

流行を防ぐためには、原因であるインフルエンザウイルスを体内に侵入させないこと、周囲の人に移さないように対策することなど、ひとりひとりの意識が大切です。

この記事ではインフルエンザウイルスの特性、大流行の危険性などの基本情報から、おすすめの効果的な5つの予防法についてご紹介していきます。

油断していた、毎年あまり対策できてない…と思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。


インフルエンザの基本

インフルエンザ

インフルエンザとはインフルエンザウイルスによる感染症で、日本では毎年1千万人、約10人に1人が感染していると言われています。

インフルエンザはインフルエンザウイルスを病原とし、感染すると重くなりやすい疾患のため、一般的な風邪と症状はよく似ていますが分けて考えます。ここからはインフルエンザの特性や危険性など詳しくご紹介していきます。

インフルエンザの正しい知識を理解したうえで、予防に努めるようにしましょう。

インフルエンザの症状

先ほどご紹介したとおり、インフルエンザは喉の痛みや咳など風邪の症状と重なりますが、感染すると下記のようなインフルエンザ特有の症状がでることもあります。

  • 38℃以上の高熱

  • 全身のだるさ

  • 食欲不振

  • 頭痛・関節痛・筋肉痛

インフルエンザにしかない症状の特徴として、全身症状があるかどうかが挙げられます。全身のだるさ、関節痛がある場合はインフルエンザの可能性が高まります。

また症状には個人差があり、軽症で回復する人もいれば重症化してしまう人もいます。

特に、妊婦・高齢者・持病持ちの方や免疫力や抵抗力が弱っている方は、合併症を引き起こす可能性があります。気管支炎・肺炎・中耳炎に発症する恐れがあったり、重症化すると急性脳症・重症肺炎を伴発するなど命の危険に関わる可能性がある恐ろしい感染症なのです。

ウイルスの種類

インフルエンザウイルスはA型、B型、C型、D型の4種類に分類されます。

4種類のうちどの型に感染してもインフルエンザに感染したことに変わりはありませんが、ワンシーズンでA型に感染し完治後にB型に感染するケースもあります。

A型はヒト以外にも、ブタ・ウマなどの哺乳類や、カモ・ニワトリなどの鳥類にも感染します。B型とC型はヒトのみに感染し、A型とB型は強い感染力があり大流行を起こすなど、型によって症状やウイルスの特徴は異なります。

大流行の脅威

ウイルスは変化する特性があるので、ヒトがまだ免疫をもっていない場合に、インフルエンザは急速に感染拡大し新型インフルエンザとして大流行する恐れがあります。

過去を遡ると、20世紀では下記のような世界的大流行が起こりました。

  • スペインインフルエンザ(1918〜1919年)

  • アジアインフルエンザ(1957〜1958年)

  • 香港インフルエンザ(1968〜1969年)

特にスペインインフルエンザによる死亡者数は、全世界で2,000〜4,000万人、日本でも40万人の犠牲が推定される脅威にさらされました。

新型インフルエンザが国内で流行した場合は、国民の生命・健康・生活だけでなく、医療体制、経済などに大きな影響を与える可能性があります。

インフルエンザウイルス予防に効果的な5つの対策

インフルエンザウイルス

インフルエンザ対策として、インフルエンザの流行前にも流行ピーク時にも継続して予防をすることが大切です。

病院での予防に加えて、外出先でできること、ご自宅でのちょっとした取り組みなどおすすめの対策を5つご紹介します。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

手指衛生の徹底

感染者が咳やくしゃみをした手に感染の原因物質がつき、その手で身の回りの物に触れることでそこにウイルスが付着します。さらに、他の人がウイルスが付着した物に触れてしまい、口や鼻の粘膜で吸着してしまうことで感染する可能性があります。

手にウイルスがついている状態で放置してしまうと感染の恐れがあるため、常に手を清潔に保つこと、手指衛生を徹底することが大切です。

普段から簡易的に取り組める手指衛生は、2種類に分類されます。

  • 石鹸と流水による手洗い⇒細菌やウイルスなどを洗うことができる

  • アルコールによる手指消毒⇒手についたウイルスを殺す効果がある

手を洗えるときは石鹸と流水でウイルスを洗い流し、手洗い設備がないときは、市販で販売している携帯タイプのアルコールを持ち運び、手指衛生の徹底に努めましょう。

流行前にワクチンを接種する

風邪は特定のウイルス感染ではないためワクチンがありませんが、インフルエンザにはワクチンがあり、接種することができます。

インフルエンザワクチンの効果は、大規模な研究による統計処理でも確認がとれており、アメリカの疾病対策センターや厚生労働省ではワクチンの効果はあり、毎年接種した方がいいという報告もあります。

また、WHOはインフルエンザワクチンを接種することが最もインフルエンザの発症や重症を防ぐのに効果があると公表しています。

対策としてインフルエンザワクチンを打ち免疫を持つと、約5ヶ月間は効果を持続させることができます。インフルエンザの流行シーズンである12月〜3月に効果を発揮するためには、早くても10月下旬に、遅くても12月には接種しておくことがおすすめです。

鼻うがいをする

のどを清潔にし健康を保つうがいと同じで、鼻の中をうきれいに洗浄するのが鼻うがいです。

鼻うがいをすると、ウイルスが鼻粘膜から侵入し体内に取り込む前に外に洗い流すことができます。ウイルス感染を未然に防ぐ効果があり、インフルエンザの予防対策として鼻うがいは非常におすすめです。

また、鼻をかんでも出ない鼻水・花粉・ハウスダストなどのアレルギー物質の対策にも効果があると言われています。

ご自宅にある塩・ぬるま湯・洗面器やコップ・タオルがあれば鼻うがいを行うことができますが、鼻うがいが初めてという方には、市販の鼻うがい器具と洗浄液のもとを利用すると気軽にはじめることができるのでおすすめです。鼻うがい用の商品は豊富に販売されています。

鼻うがいを初めて行う方は、下記の手順を参考にしてみてください。

  1. 頭を下に向けながら、洗浄器を鼻の穴にあてる

  2. 「あー」と声を出しながら、ゆっくりと鼻から洗浄液を流し込む(※このとき唾液や洗浄液を飲み込まないようにする)

  3. 片方の鼻から入れて反対側の鼻から出す

  4. もう片方の鼻でも繰り返す

上記の手順で行い、洗浄後には鼻腔に水分が残っていないことを確認するようにしましょう。

また、鼻うがいを行う際にはいくつかの注意点があるのでご紹介します。

  • 洗浄後は鼻を強くかまないようにする

  • 鼻に洗浄水を流し込んでいるときは、つばを飲み込まないようにする

  • やりすぎると粘膜を傷つける可能性があるため、1日に1〜2回程度に行う

他にも鼻づまりがひどい・喉に痛みがある・鼻水がのどにながれやすいときには、食塩水が残りやすいので鼻うがいはしないようにしましょう。

部屋の湿度をキープする

部屋の湿度は40%以下になると、空気が乾燥しやすくなりウイルスの活動が活発になるので、普段生活する部屋の湿度にも気を配るようにしましょう。

適度な湿度は40%〜60%です。適度な湿度を保つことで、咳やくしゃみで飛んだウイルスを含む飛沫は、地面に落下します。

湿度が40%を下回ると、ウイルスがふわふわと空気中を長時間浮遊しやすくなり、60%を上回るとカビ・ダニ・結露などが発生しやすくなります。

また、湿度が50%を上回ると、インフルエンザウイルス生存率をぐっと下げることができます。インフルエンザが流行しやすい12月から3月の間は、50%〜60%を保つようにしましょう。

インフルエンザ流行シーズン前から部屋の湿度に意識を向け、適切な湿度を保ち対策していきましょう。

咳エチケット

インフルエンザなどのウイルス感染は、咳やくしゃみの飛沫による感染も感染原因の一つです。

咳やくしゃみには、感染の原因物質が含まれている可能性があります。咳やくしゃみをした際に原因物質が飛沫によって飛び散らないように、口や鼻をおさえる「咳エチケット」を心がけましょう。

  • 周りの人から顔をそらす

  • 上着の内側や袖を覆う

  • テッシュなどで口や鼻を覆う

  • 咳やくしゃみが頻繁にでるときはマスクを着用しておく

職場や学校、電車など人が多く集まる場所で咳エチケットを実施することがインフルエンザの予防対策として重要です。

まとめ

インフルエンザの基本からインフルエンザ予防に効果的なおすすめの対策についてご紹介しましたがご参考になりましたでしょうか?

過去に世界で大流行を起こしたときように、流行してしまうと大勢の人の生命や、経済に莫大的な影響を与える恐ろしいインフルエンザウイルス。

インフルエンザについて無知であったり、自分は大丈夫と油断することは禁物です。多くの人が正しい知識をもち、ウイルス感染を未然に防ぎ、流行を起こさないように各自が対策していくことが大切です。

ご紹介したインフルエンザ予防の対策は、忙しい日々でも普段のちょっとした意識や日常生活の中でも取り組みやすいのでおすすめです。ぜひ取り組んでみてくださいね。


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