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風邪の鼻づまりに効果的な3つの解消法と知っておきたい5つのこと

年中通して発症し、最も身近な病気である風邪。
くしゃみ・鼻水・鼻づまりをはじめ、喉の痛みや頭痛など、
さまざまな症状がありますよね。

「鼻風邪」と呼ばれる鼻の症状がメインの風邪にかかると、
鼻づまりが生じることで、呼吸のしにくさから眠れないなど、
生活に支障をきたすことが多くあります。

この記事では、そんなつらい鼻づまりを和らげる3つの解消法と、
風邪の鼻づまりが起きたときに知っておきたい5つのことについてご紹介します。

ご紹介する鼻づまりの解消法は、全て自宅で簡単にできるものですので、
ぜひ本記事を参考に、つらい鼻づまりを解消しましょう。

目次


鼻づまりが起きた時に知っておきたい5つのこと

風邪をひいたときに起こる鼻づまりの症状を、
つらいときも我慢している方が多いかもしれませんが、
放っておくと体にどのような影響が現れるかご存じでしょうか?

最初に、鼻づまりが起きた時に知っておきたい5つのことをご紹介します。

鼻づまりが起きる仕組み

鼻づまりが起きたときに薬を服用したり、
点鼻薬で緩和させる方もいらっしゃるかもしれませんが、
鼻づまりが起きる仕組みについて理解することも大切です。

「鼻づまり=鼻水が鼻の空間につまっている」という概念を
お持ちの方が多いかもしれませんが、それは実際には正しくありません。

鼻の中には、左右合わせて幅8cmほどの大きな空洞があります。
空洞の中には中心に「鼻中隔(びちゅうかく)」という仕切りがあり、
その両側に粘膜を持つ「甲介(こうかい)」という組織があります。

この甲介は、外気の温度や湿度に応じて伸び縮みし、
空気を適切な温度に保ったり、潤いをもたらし調節する役割があります。

甲介にウイルスが感染すると炎症が起き、3~4倍に膨張します。
粘膜が腫れると空気が通らなくなるため鼻づまりが起きる仕組みです。

簡単に鼻づまりを説明すると、
「鼻から入る空気の通り道を炎症を起こして膨らんだ気管が塞いでいる状態」
のことをいいます。

鼻づまり

放っておくと鼻の疾患を引き起こす

風邪や鼻づまりを放っておくと、
鼻の副鼻腔という箇所に炎症が起きる「副鼻腔炎」という疾患を
引き起こす可能性があります。

風邪をひいてから1週間ほどすると、風邪に続き、細菌感染が副鼻腔で起こると、
鼻水が垂れたり、常に鼻がつまるなどの症状が現れます。

症状は風邪と似ていますが、頭痛や匂いがわからなくなるなど、
副鼻腔炎特有のつらい症状で、排膿洗浄で治らない場合は、
手術治療を行うケースもあります。

このような鼻の疾患にならないためにも、
鼻づまりと風邪をいち早く完治させましょう。

鼻づまりが体の不調を招く

鼻は匂いを嗅ぐ役割だけでなく、呼吸器官としての大切な働きを担っています。

鼻呼吸は、吸った空気で保温・加湿を行いながら、
ウイルスや埃などが体内へ侵入することを防いだり、
綺麗な空気を肺に送り込むためのフィルターのような役目があります。

鼻がつまってしまうと、
吸い込んだ空気が正常に浄化されなくなったり、
鼻の息苦しさから口呼吸になる可能性があります。
口呼吸になると、ウイルスや細菌が喉や肺に直接侵入してしまい、
体にさまざまな影響をもたらします。

  • いびきが出やすくなる

  • 虫歯・歯周病・口臭の原因になる

  • ウイルス感染しやすくなる

  • 睡眠時、無呼吸症候群を引き起こす

  • 中耳炎を引き起こす

  • 顔の筋肉の劣化

口呼吸は、体への不調を招くだけでなく、外見的にも大きな影響を及ぼします。

鼻水の中には、炎症を起こす物質が多く含まれているので、
鼻の症状を早く対処することは、症状が起こる期間を短くしたり、
症状を軽くするという面でもとても大切です。

鼻水はどうやって作られるのか

鼻水自体は、風邪をひいていない健康な状態でも1日に1リットルほど作られています。

鼻水の大半は取り込んだ空気を加湿するために蒸発したり、
鼻腔内の汚れを絡めとり喉に送り込む(後鼻漏)ための役割があります。

鼻水が喉に流れること自体に、本人の自覚症状がないため、
あまり心配する必要はありません。

風邪のときに出る鼻水は、普段より数百ccほど量が多く作られています。
鼻水が分泌される仕組みは、大きく分類すると2種類あります。

  1. 鼻の粘膜の分泌腺からの分泌液…脳から鼻水の分泌を促す指令が出ると、腺がギュッと縮んで分泌液が出る。

  2. 鼻内の血管からの漏出液…血管には無数の細かい穴があり、栄養分を含んだ水分が体の組織に栄養を供給する仕組みになっています。しかし、鼻の粘膜に炎症が起こると水分が溢れ出るため、漏出液という名の鼻水になります。

風邪のひきはじめは、水っぽい鼻水には血管からの漏出液が多く、
回復に向かっている際の粘り気のある鼻水は分泌腺からの分泌液が主体
となります。

風邪をこじらせる人の特徴

風邪を早く治すためには、免疫力を高めておくことが大切です。
免疫力は、細菌やウイルスなどの病原体から体を守る役割があります。

栄養バランスの偏った食事や、睡眠不足が続くなどの生活習慣の乱れで
免疫機能が下がると、風邪をこじらせる原因になります

下記ような行動は、風邪をこじらせやすくなる可能性があるので注意が必要です。

  • 普段から睡眠不足気味であり、風邪をひいてもあまり睡眠が取れない

  • 食事制限の多いダイエットをしている

  • 風邪をひいた後に、スタミナをつけようと暴食する

  • 寒気を感じても、厚着をしたり暖を取らない

  • 転勤や引っ越しなど、生活環境が大きく変わった

  • 仕事や勉強など、休みが取れないほど忙しい日々が続いている

風邪をひいても初期段階で正しく対処すれば、
風邪をこじらせることなく、治すことができます。
風邪をこじらせてしまうと、鼻づまりも悪化させたり長引くため、
早めの対処が大切です。

風邪の鼻づまり3つの解消法

鼻づまり解消法

ここでは、風邪の鼻づまりに効果的な3つの解消法をご紹介します。
気軽に行うことができるセルフケアですので、
鼻づまりがひどいときにぜひ行ってみてください。

ハッカ油で鼻通りをよくする

メントールが含まれているハッカ油を活用すると、
鼻通りを良くし、鼻づまりを解消することができます。

ハッカ油・熱湯・カップがあれば、下記の手順で行うことができます。

  1. カップに半分までの熱湯を用意する

  2. ハッカ油を1~2滴垂らす

  3. のぼってくる蒸気を片鼻ずつ吸う

即効性がある方法なので、とくに鼻づまりがつらい時や、
眠れないときにもおすすめです。
他にも、下記の方法で鼻通りをよくすることができます。

  • ハンカチにハッカ油を垂らし、鼻元に当て鼻呼吸する

  • ハッカ油をお風呂に数滴垂らして入浴する

  • マスクにハッカ油を少量垂らして装着する

ハッカは神経を鎮静させる効果があるため、
鼻づまりで息苦しい時や呼吸がしにくくイライラしている時に行うと、
メントールのスーッとする香りでリラックスすることができます。

鼻通りをよくするツボを押す

鼻通りをよくするツボがあることをご存じでしょうか?

下記のツボは、鼻づまりを軽減する効果があるといわれており、
ツボをしばらく押していると鼻が通りはじめます。

  • 睛明(せいめい)…鼻の付け根と目頭の骨の間にあるツボ

  • 鼻通(びつう)…小鼻の少し上にあるツボ

  • 印堂(いんどう)…眉間の中央にあるくぼみのツボ

  • 迎香(げいこう)…小鼻の膨らみ部分の両側にあるツボ

ツボを押す際に、刺激が強いと思う方は弱めに、
丁寧にゆっくり行うことを心がけましょう。

ツボ押しは毎日行うとより効果を感じられます。
お風呂上がりやテレビを見ながらなど、
無理なく続けられよう生活のなかに取り組むことがおすすめです。

鼻うがいで鼻通りをよくする

鼻うがいを行うと、鼻の中に溜まった鼻水を綺麗に洗い流したり、
鼻通りをよくすることができるため、つらい鼻づまりを解消することができます。

鼻うがいには、風邪やインフルエンザなどのウイルス対策・花粉症対策・
副鼻腔炎の治療など、さまざまな病気に効果があるといわれています。

鼻うがいを行うための、鼻洗浄器具と洗浄液のもとは、
ドラックストアや薬局などで購入することができ、
下記の手順で行うことができます。

  1. 顔を下に向け、洗浄器具を方鼻にあてる

  2. 洗浄器具を適度な圧力で押して、洗浄液を鼻の中に流し込む

  3. 反対側の鼻から洗浄液を出す

誤った方法で行うと、かえって症状を悪化させたり、
別の症状を引き起こしかねないので、正しい方法で行いましょう。

まとめ

今回この記事では、風邪の鼻づまりが起きたときに知っておきたい5つのこと、
風邪の鼻づまりの3つの解消法についてご紹介しましたが、
参考になりましたでしょうか?

少し休めば風邪は治ると思っている方も、栄養バランスが乱れていたり、
睡眠不足が続いていると免疫機能が低下からなかなか治らず、
風邪を長引かせてしまいます。

そのまま鼻づまりの症状が続くと、
副鼻腔炎や口呼吸になり体に悪い影響をもたらすなどの原因となりますので、
すぐに治療を行うことが大切です。

ご紹介した3つの鼻づまり解消法は、時間があまりないなかでも、
自宅でお風呂に入っているときや就寝前のリラックスした時間にできるセルフケアです。

その中でも最後にご紹介した鼻うがいは、
根本的な風邪を予防する効果があるものですので、
風邪をひかないためにも、年中通して習慣にすることがおすすめです。



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