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箱根Neighbor's Camp コラム8:箱根は素晴らしい仲間に出会える場

こんにちは! この記事を開いてくださり、ありがとうございます。
今回は、過去に3回箱根に参加した経験を活かし、文化づくりを担当するカルチャーチームの「はな」がお送りします。

初めて、この合宿に参加したのは大学一年生の夏。
当時の私の興味関心はズバリ、
環境問題や労働問題を解決し世界を良くしたい!
自分が生き生きと感じるアートやクリエイティブもしたい!
この2つの夢を叶えるため、ファッションを学び初めて半年弱経った頃でした。


しかし、学校で学び始めたのは、いかに売れるモノづくりをするか、ということ。
売れる、ということは決して侮ってはいけないことかもしれないけれど、大学4年間「売れるものづくり」を軸に学ぶことは、なりたい自分になれるのか? やりたいことができる自分になるのか?という漠然とした不安に取り憑かれていました。

そんな時に友人の誘いで知ったのがこの合宿。実は、あまり詳細を知らず、いろんな人が集まるなら面白そう!そんな軽い気持ちで参加しました。

この合宿に参加したことは、私のその後の進路・物事への取り組み方を大きく変えるきっかけとなりました。

今回の記事では、初めて合宿に参加した直後の感動を綴っている文章をシェアしたいと思います。

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先週参加した箱根co-living campは、さまざまな背景を持った社会人と高校生、大学生が一つの屋根の下に集い、ともに生活する中で交流するイベント。

初めましてなのに本当に素でいられる同世代とヒッチハイクやポーカーをしたり、社会人の方に話しかけて盛り上がったり、逆に盛り上げ方がわからなかったりして落ち込んだり、自分の強みだと思ってきた思考力、行動力が自分の何倍もある人々に出会って世界が広がったり、今まで関わることがなかったような方と話してみて共通点があることを知って嬉しくなったり…と濃すぎる体験でしたが、その中でも印象に残ったものがあります。

それは私の夢見ていた幸せな世界がわかった体験でした。

最終日の夜、参加者が一人一人このキャンプで感じたこと、そして合宿後について話す時間のことでした。

ある参加者がとても長い時間言葉を発さず、じっと考え込むという場面がありました。それは普通なら誰かが割って入って降壇させるのに、その場では、どのくらいの時間でしょう、とにかく長い時間誰も一言も発さず、その学生の声をじっと待っていたのです。その時間、私はとても幸福に感じました。

温かい照明の下、窓から入ってくる夜風を肌に感じて、その風と虫の鳴き声、そして館内を流れるゆったりとしてジャズピアノの音色、自分の身が包まれているもの全てを感じることができ、


「その瞬間を生きる」


そんなことができていました。たぶんそう感じていたのが私一人でなかったことがその空間の心地良さを産んでいたと思います。


一人ひとりが無駄な時間や待たされている時間として過去や未来に生きるのではなく、それぞれが自分なりにその時間を過ごす空間がとても平和で本来あるべき姿のように私は感じました。

この時間の過ごし方はご存知の方はイメージがつきやすいかもしれません…ミヒャエル・エンデの小説モモに出てくる道路掃除夫のベッポと主人公モモの会話のシーンを思い出されました。

言葉を重ね空間を埋めることよりも意味深いコミュニケーションがあるということ、その空間と時間があることの豊かさを実現した空間があの夜の箱根にはありました。

あの時感じた心理的安全性と時間が確保された世界で私は生きたい、創り出したいのだと強く思いました。同時に世の中にはその幸福感を味わうために必要な心理的安全性と時間を他者に奪われている人がいることに気づきました。

私は特に国際社会で資本のさらなる拡大のために途上国から搾取するという構造に憤りを感じ、途上国に生きる人々に、ミヒャエル・エンデの描いた時間を過ごす機会を与えたいと思っています。

進みたい方向が見えているならとにかく何かやってみないと!そういう言葉を箱根でたくさんいただきました。そして初めて今行動する、という選択肢があることに気づかせてくれました。

最近、自分から消えていたポジティブで自由な思考を再び持つきっかけ、また、刺激的で素晴らしい仲間に出会うことができたことがきっと大きな変化になったんだろうな、ということ、と感じています。

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毎回参加するたび、自分の弱み・強み・考え方・人としての在り方をリニューアルし、多くの人と交流することを通して得られる気づきや成長の価値を実感しています。
何よりも、3年前に出会った仲間たちとは、今でもただの友人ではない強い絆を気づき、それをどんどん太くしながら仲良く刺激しあっています!
私の体験が読者の箱根合宿をますます濃くて、豊かな体験になる助けになれば嬉しいです。


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