ねひ辻

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人生の展示 -クリスチャン・ボルタンスキー回顧展

※はてなブログより(19.3.17) クリスチャン・ボルタンスキーの回顧展[Lifetime]を観た。 フィルムカメラの試し撮りの現像を待つあいだに国立国際美術館で時間をつぶすことを思いついて向かったので、会期中であることも作家についても、なにもかも知らないままである。 興味のわく展覧会だったらいいなと期待しながら掲示板のポスターを見てみると、まっくろな宙に黄金色に光る電球がひとつ。作家は宗教・生と死・記憶・歴史・存在と不在の痕跡というものをテーマにしている人物で、主に

    • 見えないことと死ぬこと

      3月8日、祖母の一周忌にお寺参りに行った。 あの思考がとりとめもなく流れたり、急に頭のもやが消え去ったりした日がつい三ヶ月くらい前な気がして、お堂に入ったときも懐かしいという気持ちはなくて、それよりも「今日は3人で来たからやけに広いな」とか「晴れてるから明るいな」とかを考えていた。スピーカーからひたすら流れるお経が奇妙なBGMのようだった。 神社で手を合わせることはそれこそ毎年やっているけど、お寺でお釈迦さまに手を合わせたのははじめてだった。神様にどこどこのだれそれですと