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ディープテック広報がこの1年間で「できたこと」。そして「課題」
おはようございます。こんにちは。こんばんは。
Acompany広報のはまださん🐧です。
ちなみにはまださんとは誰やという人はこちらから
この記事は,Acompany Advent Calendar 2022 の24日目🎄の記事です。
明日はもうクリスマスですね。
やー1年が経過するのはめちゃんこ早いですね。
ぬるっとこの1年間を振り返ってみると、2022年はAcompanyにとって、激動の年だったなあという感想を抱きます。
現に、先日公開した資金調達リリースでも書いたとおり、大きなトピックが4つありました。
詳しくはリリースを見ていただきたいのですが、こんな感じでした。
『AutoPrivacy』の開発に着手
プライバシーテック協会を設立
秘密計算のOSS化に成功
複数社とプライバシーテックの実用化に向けた業務提携を発表
加えて、社員数も増加。1年間で倍増していますね👀
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そんな激動に変化するAcompanyのひとり広報(非エンジニア)として取り組んだことを今回は振り返っていこうと思います。(同日にはもう一本、1年間の振り返りをPMのマッケイさんが出してくれているはず)(圧)
(そのほかにもCOOの佐藤さんが1年の振り返りを書いているのでぜひ👇)
5つのできたこと
できたこと①:PRTIMESで「18本」のリリース配信・日経8本掲載獲得
今年はいろんなニュースを社外に発信した年となりました。
リリースが多ければ多いほど良いというわけではありませんが、2022年で18本のリリースをPRTIMESで公開(2021年時点16本)。加えて、ホームページのみのリリースも合わせると30本近くのリリースを執筆しました。
で、ここまでリリースを出しておいて、どこまで対外メディアの反応があったのかというと、日本経済新聞や中日新聞、TechCrunchなど外部メディアに取り上げが40本でした(まじか👀)(カウント忘れあったらすみません)。
完全に自慢でしかないのですが、日経掲載を2022年のみで8本獲得。まあまあというか、かなり頑張ったのではないかなと思います。
もちろん、インタビュー対応をしていただいた高橋さんには全く頭が上がりませんし、ニュースネタになる事業開発を着々と進めていただいた佐藤さんにも頭が全く上がりません。そしていちばん重要な、開発チームの方々云々、、社内の方々の血の滲むような努力があってこそのリリース、そしてメディア掲載獲得だと思っています。
本当にありがとうございます🙇
できたこと②:3回の記者会見開催
スタートアップと記者会見は案外いい関係性なのかもしれない。
社外の広報さんと話していると、かなりの頻度で「記者会見を開催することはハードルが高い」という声を耳にします。確かに記者会見といえば、「謝罪会見」のイメージがあるように、なんだか記者に質問攻めにされるイメージがあるのではないかなと思います。
ただもと経済記者からの目線だと、記者会見と言えば「決算会見」のイメージがいちばん強く、その次に「新商品・サービスのプロモーションのための会見」「謝罪会見」のような印象でした。そのほかにも記者に対して自社製品や事業を説明する「記者レク」も存在します。
個人的には、記者会見できるようであればした方がいいのではないかと思っています。特にスタートアップは、です。
色々と理由はありますが、スタートアップは記者にとって未知なものという印象があります。サービスがわからない、なぜ大企業ではなくスタートアップが取り組むのかがわからないetc。
どうしても記者は現物主義であるため(ここは仕方ない)、実態があるもの、目で見て実際に触って理解したものを尊重します。
そのため社長を記者の前に立たせ、「どのような人なのか」「どのような理由でこの事業に取り組んでいるのか」を語らせることは一定の、いやかなりの効果があります(と思います)。
Acompanyの話に戻りますと、弊社では2022年、4月・8月・12月に記者会見を開催しました。(記者会見の具体的な話は今回割愛)
もちろん、記者会見を開催する「手段」自体が必ずしも是ではないです。が、スタートアップにとって「なんとしてもメディアに取り上げたいネタ」があるのであれば、一手段として有効的なのではないかという確証をこの1年間で得ることができました。
できたこと③:業界団体「プライバシーテック協会」の立ち上げとPR
8月、Acompany含めプライバシーテック3社共同で、業界団体「プライバシーテック協会」を立ち上げました。
多くのメディアに取り上げられた本件。ここでは立ち上げからも関わらせていただきました。
広報はロビイングと密接に関係する。
ここでの「できたこと」の最大の学びは、ロビイングを意識した広報活動でした。
小休止。このロビイングとはそもそもなんなのでしょうか?
ロビイングとは
ロビイング(ロビー活動)とは、国会や地方議会での法案や条例案通過・成立を目的として、議員や役人に陳情を行うこと。企業が自社のビジネス展開に有利になるよう、規制緩和や法改正を望んで行うことがあります。アメリカでは特定の分野に広い人脈と強いコネクションを有し、陳情を専門に行う「ロビイスト」という専門家がいるほど浸透しています。
スタートアップ界隈ではかなり当たり前になっている印象で、有名なロビー活動だとLuupかなと個人的には思っています。マイクロモビリティ推進協議会を通じて、道路交通法の改正にこぎつけました。
詳細はLuupのリリースに譲りますが、電動キックボードをより使いやすくするため、16歳以上であれば免許不要になった点や、ヘルメットの着用が任意になった点が挙げられます。
また11月にはForbesにてロビイストの特集が組まれるなど、ロビイングに注目が集まっている印象です。
新しいことに取り組むには、ロビー活動は欠かせないものだと思います。その中で、どう広報としてメディアに情報を発信し、記者に理解してもらうのかは、広報の腕の見せ所です。
できたこと④:シリーズA資金調達リリース
なんといっても今年の弊社にとっていちばんのニュースは資金調達リリースだなと思っています。
どのスタートアップにとっても、資金調達のリリースは世の中から注目を浴びる絶好のチャンス。スタートアップ広報である限り、この資金調達リリースはとても頑張らなけければいけません。
あくまでも個人の感想ですが、資金調達リリースは、テンプレが決まっています。
どこから調達したのか
金額
資金調達した目的
そのため、採用軸だったり、プロダクトのバイネーム軸だったり、内容を膨らませるのはその会社次第という傾向が最近はあります。
Acompanyの場合は「採用軸」で作成しました。
個人的にですが、2022年の資金調達リリースで「見せ方が上手いな」と感じたのはSHEやFindyだと思っています。
この2社のリリースをまねたいなと思いつつも、完全に模倣だと何も面白くない(そもそもステージが違いすぎる)。加えて、弊社の場合はものすごく額が大きいとか、同時にプロダクトリリースがあるという訳でもなく、資金調達と匹敵するANDの組み合わせが難しい状況ではありました。
(とは言いつつ、業務提携リリースの組み合わせはしました)
現状発表できる情報(ニュース)で、どこまでバリューを発揮できるのか。本当にこれ、難しいですね…。
できたこと⑤:ひとりめのデザイナーありさんとカルチャーデックvol1.0公開完走🏃
内々で今年いちばん嬉しかったのは、以前から業務委託でデザイナーとして一緒に働いていたありさんの正社員承諾でした。
ありさんのnoteはこちら👇(イラスト可愛すぎるのよ)
今回マイナーアップデートしたカルチャーデックをはじめ、オウンドメディアのプライバシーテック研究所や、プライバシーテック協会のロゴなど、(無機質すぎる)Acompanyに色を差し込んでくれる、全く頭が上がらないデザイナーさんです🙌
いやもう感謝しかない!
2023年はありさんと一緒に、Acompanyのブランディングをゴリゴリ進めていきます!
余談:そして、アカンslackのリアクション王に君臨する
広報として、社内slackで暴れさせていただきました。
中でも露骨なのがリアクションの数のようで、実際に集計してみたところ12月も1位だそうです(1日平均100スタンプ押している様子)。
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今後も引き続き、スタンプ王に君臨できればと思っています🙇。
(そして社内広報で、社内をもっと盛り上げていければと思います🙇)
「課題」課題「課題」課題「課題」
と、できたことを自慢のようにつらつら並べて行きましたが、実は2022年反省しかないのです。
すべてがすべて「完璧に」できるわけではない、失敗の連続に成功があるということもわかりつつ、ちょっっっっっと悔しすぎることも多々ありました。
もう課題だらけ。
ということで、何が今Acompany広報として課題を抱えているのかを書き出していこうと思います。(ここからが本題)
課題① プロダクト広報むずい→本当に一般用語で伝えれている?
その中でも2022年の積み残し課題(難題)として、プロダクトをどう見せていくべきかがあります。
と、プロダクト開発をゴリゴリに(吐血しながら)進めているマッケイさんのnoteにもあるように、「やることは山積み」です。そして、人が足らない。。。
で、広報の課題はなんなのかというと、「いかにただの文章含むコンテンツで表現するか」です。
「事業が難しすぎる」。「秘密計算?何だか、かっこいい響きですね」。「どんなところに使えるんですか?」。
あ、はい。。
そんなことを言われ続け早1年。
どうわかりやすく事業を伝えるべきかは永遠の課題です。そこでまずはプライバシーテックについて簡単な資料を作成しました。
が、うーん。
まだまだ専門用語から脱出できていないと痛感。言語化含め、引き続きステークホルダーを巻き込んだアイデアや施策を世の中に公開していこうと思います。
課題② 採用広報むずい→読者の顔を解像度高く見れている?
採用広報って、noteとかpodcastとかコンテンツ作っているだけ。。。じゃだめなんです。当たり前ですが。
欲しい人材にどう響いて欲しいのか、カスタマージャーニーを描いて、刺しに行く。本当にこの繰り返しです。
元記者だからなのかは言い訳がましいですが事実で、どうしてもここら辺が死ぬほど疎すぎる。コンテンツは完成度が高ければ高いほどいい。みたいな神話を何だかんだ信じてしまっているので、どうしても読者の顔をすぐに忘れてしまう。。。
結局これ。
今手掛けているコンテンツは「誰に」見てもらいたいのか。「どう」アクション・心動かして欲しいのか。これを脳が熱を帯びるまで考え、執行していく必要がある。
頭ではわかっているものの、なかなかできていないと痛感した1年でした。
課題③ 結論、今の経営課題わかっいてる?→ちゃんと社内ネタを発掘できている?
広報ってなんのために存在しているのだろうか。
営業でも開発でもない、完全な中間地点。結局は、会社が抱えている経営課題を手や足を動かして解決するポジションなのではないかなと思っています。
例えばインナーコミュニケーションの活性化。メンバーの数が増えれば増えるほど、従来通りのコミュニケーションは難しくなります。ここを今あるリソースで何かできないか考え、執行する。
他にも、もっと社会的な認知を獲得したい課題があれば、メディア広報としてマスメディアの掲載獲得で露出を図るなど、です。
そうそうこれこれ。
そのため、広報は一人ではなんにもできません。
BizDevが事業案件を獲得してきて、R&Dが開発した技術をAutoPrivacyが実運用で使えるようにして案件を動かす。本当にこれの下にいる存在だと思っています。
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2023年も、事業開発やプロダクト開発をじっと支えつつ、その時々で必要となる経営課題を解決する黒子として暗躍(執行)していければと思います。
まとめ
ということで採用です。完全に今のAcompanyの経営課題は「採用」です!!!!!
プロダクト開発人材とBIzDevでの経験者が全く足りていません!
はい。代表の高橋さんも発狂してこんな感じのnoteを書いちゃっています。
本当に人が、それもミドル・シニア層が不足しています(現状の求人票以外にもオープンポジションも開放しています。こんなところでAcompanyとシナジー高そうという方はぜひ)。
Acompanyの会社説明資料👇
少しでもAcompanyのことが気になるよという方はイベントを2023年1月17日に開催予定ですのでぜひ👇
ではでは。メリークリスマス🎄