読了:『20歳のソウル』 中井由梨子
読書の秋ですね。
最近読むペースが今までより少しだけ早くなった気がします。
先日実家で育てているさつま芋を採ってみたら、すごい大きさになっていてびっくり。
これからのシーズンが楽しみです。
今回の本は、読後、今までに体験したことのないような感情になりました。
実際にあったことを基にして書かれたお話です。
『20歳のソウル』 中井由梨子
千葉県にある市立船橋高校吹奏楽部にトロンボーン担当として所属していた浅野大義さん。
彼は20歳にして肺癌を患い命を落としました。
告別式には、市船吹部の現役の部員から卒業生まで総勢164名が集合し、思い出の曲で彼を送り出したそうです。
野球の強豪校でもある市船。夏の高校野球では、彼が作曲した応援歌「市船Soul」が、今も演奏されています。
著者の中井さんは、大義さんのご家族をはじめ、当時吹奏楽部顧問だった高橋先生や親しかった友人に話を聞き、この作品を書き上げられました。
こんなに号泣しながら読んだのは久しぶりだったので、読後ちょっと放心状態でした、、。
ページをめくる毎に、大義さんの魅力にどんどん引き込まれていきます。
特に、お母様が告別式までの数日間、知らなかった大義さんを知ろうとしていくシーンは涙が止まりません。
私自身、中学で吹奏楽部、高校でオーケストラ部だったので、仲間とのやり取りや悔し泣き、ホールでの拍手に包まれる感覚を思い出しました。
優しくて仲間思いでみんなに愛される大義さん。
彼のエネルギーに圧倒され、私の今抱えている悩みなんかとてつもなくちっぽけのように感じます。
当たり前に仲間と笑えて、当たり前に将来の話ができるって本当に素晴らしいことですよね。
この当たり前の日常に感謝しながら、もし落ち込んだ時はまたここに戻ってきて、彼に背中を押してもらおうと思います。
今回はこのへんで。
週の折り返し、ゆるりと頑張りましょ〜。
今日のnegoto「いちごバターと餡子を半々でのせたトーストは大変贅沢でした」
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