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読了:『レインツリーの国』有川浩
こんにちは。
先日9年ぶりにCDを買いました。
これで今までは「好きなアーティスト」だったのが、正式に「推し」に変わった気がします。笑
数年ぶりにコンポでCDを再生して、ちょっとノスタルジックな気分です。
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さて、今日ご紹介する本は、図書館でふと手に取った本です。
先日ご紹介した『クジラの彼』で有川浩さんのファンになりまして(ファンと呼ぶには浅すぎますが)
別のタイトルを図書館で借りてきました。
『レインツリーの国』有川浩(ありかわひろ)
![](https://assets.st-note.com/img/1655366094300-yEw4LnQNxU.jpg?width=1200)
『図書館戦争』に手を出すか迷ったんですが、まだまだ積読が溜まっているので諦めました。
タイトルの響きが素敵で、内容も知らずしてずっと気になっていた一冊です。
(最後にネタバレあるので注意)
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社会人になって3年目。
気持ちに余裕が出てきた伸行は、ある日何年も前に読んだ本をふと思い出した。
そしてその物語の衝撃的な終わり方を他の人たちはどう受け止めたのかが気になり、検索をしたのが事の発端だった。
中でも『レインツリーの国』というブログに書かれていた感想に惹かれ、思いきってメールをしてみることに。
そしてブログの管理人であったひとみとのやり取りが始まる。
ほぼ毎日のようにメールを送り合い、感想を言い合う日々。
徐々に「会いたい」という気持ちが強くなり、ついに直接会うことになったが、メールでのやり取りとは違ってどこかうまく噛み合わない。
予期しない行動に出るひとみに苛ついてしまう伸行だったが、後に彼女の行動には全て理由があったと知ることになる、、。
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まずどうでもいい感想から言うと、
デートの待ち合わせが「本屋の特定の棚の前」ってところ、
カッコ良すぎませんか、、、。
私ももし将来、本好きのボーイフレンドができたら、待ち合わせ場所は「あの本がある棚ね」とか言ってみたい(笑)
ここからは完全にネタバレです。
耳が聞こえないひとみが悶々と色々考えている姿が、読んでいて苦しくて、
その大変さは当事者じゃない限り一生分からないけど、少しでも寄り添いたいと思いました。
実際にひとみのような方々がいると思うと、私はなんて無知で配慮に欠ける人なのかと思い知らされます。
そしてそんなひとみに喧嘩してでも向き合おうとしている伸行の真っ直ぐな心も素敵です。
ほぼ後半まで二人の噛み合わない部分が続くので、これはどんな終わり方になるのだろう、、とちょっと心配しましたが、
最後に駅で別れる場面、最高でした。
ひとみの気持ちが本の感想ともリンクしていくところも良いし、有川さんの書く描写がたまらんです。
そしてやっぱりこの本は是非多くの方に読んでいただきたいです。
身体的障害が題材になっている小説ってそうないじゃないですか。
でも世の中には周りが気づいていないだけで沢山の方が様々な障害を抱えて生活している。
だから、小説を通してでもその方の思いを感じたり、想像することが大切だと思っています。
この本を読んで、さらに有川さんが好きになりました。
しばらくは積読を消費することに専念しますが、早く『図書館戦争シリーズ』も読みたいなあ。
とてもおすすめの小説家さんなので、ぜひ読んでみてください。
友人は『阪急電車』が好きみたいです。
さて、明日から出勤時間を前倒しして、朝に強い人になるべく、頑張るのでここら辺で終わりにします。
いつも読んでくださりありがとうございます!
おやすみなさい。
今日のnegoto:「CD再生ボタンの押す位置次第でMDが再生されることが判明。これこそ壊れかけのRadio、、。(ガン滑り)」