天気の良い日はウチにいよう
今日は日差しが気持ちの良い朝だった。
7時前には起きていたが、なんだか動き出したくなくて
結局布団から出たのは10時ごろだった。
目覚めてすぐ窓のシャッターを開ける。
12月半ばとは思えない程の暖かい日差しが心地よい。
だが、それとは裏腹に自分の部屋の空気がよどんでいるというか、
息がしにくいなと直感的に思った。
初めは気のせいだろうと思い直したのだが、
やっぱりどうも胸がザワザワする。
寝癖を簡単に直してすぐに、散歩がてらスーパーに向かった。
なんとなく起きた瞬間からパイナップルが食べたかったのだ。
ついでにサバの味噌煮缶とミックスジュースを買って帰宅した。
・・・・・
やっぱり、空気が重い。
昨夜までは全く思わなかったのに、どうも息がしづらい。
やはり気のせいではなかったのだと、家中の換気扇を回し、
窓を全開にして換気をおこなった。
30分ほど経っただろうか、
深呼吸したくなるほどの凜とした空気が満ちているのがわかる。
空気が入れ替わるだけでこんなにも精神が落ち着くのかと、
目覚めた時の胸のざわめきやつっかえた感じがなくなっていた。
換気の間、電気をつけていると外から家の中が丸見えになるので、
終始電気を消していたが、それもかえって心地いい。
どうしても「天気が良い日に出かけないなんてもったいない」と考えてしまうのだが、「外が明るいからこそ部屋の中が過ごしやすい」ということに気がついた。
電球の煌々とした明かりも時には元気を与えてくれるのだが、
どこか眩しすぎてうっとしいと感じてしまうことがある。
「それが今日はしんどい日」だとわかったので、
あえて部屋の明かりは消したまま、布団にこもって読書をしてみた。
無音状態が苦手なので、youtubeの動画をイヤホンから流しながら本を読み進める。
数時間経ってから、なんとなくイヤホンを外してみた。
冷蔵庫のごーー・・・という音、
遠くから聞こえる車が過ぎ去る風の音、
近くを通り過ぎていった子どもたちの話し声。
シーツのひんやりとした肌ざわり・・・。
なんだか些細な音や感触がすべて愛おしく感じた。
今日は買ってきたパイナップルを食べてからは紅茶だけしか口にしていない。
体の中が空っぽだから、そんな些細なことにも気付きやすいのだろうか・・・
などと考えを巡らせつついた。
でも実際、体が軽いと気持ちがいい。
思い返せば最近、食事を蔑ろにしていた。
食べない、というわけではなく、
むしろなんでも食べていた。
家の中にあるものを空腹を感じる前に押し込むように口にしていた。
だから、体が常に重かった。
正確に言えばお腹が張っている感じ。
この感覚が大嫌いなのに、いつの間にか忘れていて、
手当たり次第に食べてしまうことがある。
今日はそれを思い出す日だったのかもしれない。
体が軽くなると、今の自分が欲している食べ物がわかるようになる。
今夜は、サバの味噌煮缶と卵焼きを白米と味噌汁で食べよう。
そんなことを思った1日だった。