君たちはどう生きるか、隣に座ってた団体に小一時間問い詰めたい
初めて通る北海道の直線道路に驚く摂政藤原道長ってなーんだ。
答え、藤原この道長ッ
どうも、小室Payです。
このnoteは勅撰として庁職員に書かせております。古事記のようなものです。心して読むように。
かくして、Pay様は語り始めた。
未来の私の国に住む諸君には伝えておきたいがね、私の理想は
映画館でのキャラメルポップコーン及びホットドッグの飲食を禁止する
これなんだよ。
私は皇族女性と婚姻関係を結び、子を成すことで、「男系」の「皇族の血」の父親となることを目標としている。
若き頃、政治の混迷期を過ごした。
とても、苦しかった。
私が抱くこの国の理想は叶わない。伝わらない。
自分の声に価値はない。
日本という国において、自分の存在が分からなくなってしまっていた。
参政権はある。憲法上。
私達の参政権は所詮憲法上にすぎないんだよ。
憲法では投票はもちろんのこと、自ら政治家になることも全ての人に平等に認められている。さすがだね、理想的だ。
しかし現実はどうだ?
世襲制が蔓延り、コネクションのない新規参入者は淘汰される。利権の絡んだ政治主張、実行。政治家への門戸は開かれていても、入っても誰も案内してくれず、入り口で迷子。政治家というお屋敷には永遠に辿り着けないわけだ。(入場料300万円)
まったく、国民の意見を伝える代表者を選挙で選ぶとはよく言ったものだよな。あまーい言葉垂れて有権者の票かっさらって、実際国会で言ってることと言えばぴーちくぱーちく議論してる感を出すためにとりあえず他者批判&難しい言葉たくさんのくどい説明。俺、いつそんな事言って欲しいって頼んだ?
こいつら、国会のモチベが、私たちが小学生の頃読書感想文原稿用紙2枚を埋めるために1枚で書き終わった内容を引き延ばして文字だけ埋めるとかのそれに近い。とりあえず宿題提出すればいい、的な。
私はこの事に25歳で気付いた。国会議事録を見たからね。
そしてもっと早く「どう生きるか」を考えていればよかったと過去を悔やんだ。
鏡を見てもそこには職業は既に決まり、政治家としての道を歩むには程遠い自分。
無力感。
耐え難い空虚さ。
この、どう足掻いても変えられない大いなる存在が、常に私の脳内にへばりついて離れない。
君たちはどう生きるか。
この言葉が重く響く。
この世界で、何を残す?
私は、政治家とは違うやり方で、この国を変えたいと思った。それが冒頭の
令和摂政
計画へと繋がるのである。
まあ、この計画については、追々話すよ。焦るものじゃないし、今後も私の進退を見守って欲しい。時間のかかるものだからね。
そして、
私が摂政になったら、
今日隣に座ってた女2、男2の団体客、君たちはどう生きるか小一時間問い詰める。
摂政だからね。それが出来る。
やるよ。
行くよ?義父さん、義母さん。
「あのー、まず席の取り方きしょすぎる。横一列の中でお前ら仲間なんだろ?
■■□■■
馬鹿にしてんのか?
何が2ー1ー2だよお前、結構後ろにボランチ置いてボール回ししていく守備寄りタイプのサッカーチームじゃねえんだからさ、間空けてんじゃねえよ。
考えろよ。
間の□取っちゃったソロプレーヤーの気持ち、考えろよ。
まあこれに関しては間の席取った自分にも非がある、、、(あるか?)ので許容する。私は王になる男であるからして、とても寛容なのでね。
だがお前たち、
俺を挟んで喋るな?
映画館ってさ、最初色んな予告流れるさ、『これから映画観ますよウォーミングアップ』みたいな時間あるやん?
あの時間はさ、まあ喋ったりスマホいじったりしても全然いいよ。いいんだけどさ、、、
俺の左右で会話するのは違くない?双子系ASMR?
オセロかよ。変わらねえよ。やめてくれよ…(絶望)
俺知らねえよ山下さんの話!ゴミ捨ての時挨拶無かったよねとかそういうのは喫茶店で話せよ!布団干してたって別にいいだろうが!見るなよ人の家の洗濯物!
ほんで話のつまみにポップコーン食うな!ポップコーンめちゃくちゃ進んでんじゃねーかよ。映画のお供じゃねーの?オバハントークするためにポップコーン買ったん?喫茶店で良くね?いや、家で良くね?コンビニで買えるし。
え、余命迫ってる?
映画の前時間に雑談しなきゃいけないぐらい迫っちゃってる?
映画前友達と雑談してポップコーンも食ってそのまま映画に突入ってすごいスケジューリングだな、仕事出来そう(小並感)
というかね、この時嫌な予感というか、もう確信があったんだよ。今日地獄だなって。
話は正直始まったら流石に終わると思ってたけど、大いに懸念していたポイントがこの時点で2点。
ひとつめ、ポップコーンザクザク音
ポップコーンってさ、塩味とかだと「くにゅっ」って感じで無音で食えるじゃん?というかそれが売りで映画のお供になってるじゃん?
キャラメル味is何?あれ。なんであんなもんが映画館に存在してんの?お前の席ねーよ、お前うるさいんだよ。
あろうことか隣のおばはんはキャラメル味のポップコーンイーターだったんですよ。しかもL(絶望)L知っているか?おばさんは、キャラメル味しか食わない
カリカリザクザクいい音鳴ってましたよ。予告の時でもシンフォギア音量3ぐらい気になったので、不安しかなかったです。
2点目、相槌でかない?大きない?天内莉子。
あのですね、左のASMRの子の相槌がびっくりするぐらいデカくて…いやでかいというよりかは
アニメチック
と言った方が適切かな。オーバーな感じで、とにかく右の子の話全部に「へえーー!」とか「うーーーん」とか反応しまくりなんですよ。エンタの神様の観客ぐらい反応いいです。
ま、この時点ではでかいなこやつ、ぐらいにしか思ってなかったんですけどね。君たちはどう生きるか本編が始まってからはもう、イライラのイラでした。
BGMとか効果音がさ、ジブリって最高じゃん?今作も例に漏れず自然の描写が神だったわけよ。そこに久石さんの神BGM。ピアノの美しい旋律が…横のセンリツがザクザクと変な旋律を重ねてきているッ?!
よりにもよってそこで食うかよってタイミングでもう止まんないの。今集中すべきじゃね?ポップコーン運ぶ手止まらね?ってとことかいかなる時でも進撃を続けていた。名は、進撃の巨人。
手に汗握る展開でもザックザックザックスパロウ(海賊)
お前手汗でキャラメル溶けるだろ。あ、溶けてないからザクザク言うのか。クソキャラメルが。
こいつほんま正したい。間違ってる。
観た人なら分かると思うけど、序盤も序盤、熱気溢れるあのシーンでもずっと食べてんだよ?やばくない?
でも俺もさすがは次期王、民の間違いを許容し、耳を適用させた。というより展開が面白すぎて話に入り込んじゃってさ、ポップコーンごとき小事、全く気にならなくなった。
ザクザク、ザクザク、ザクザク、パリッ、ザクザク
待て今なんかいたぞ?!!!!!!
おいおいちょっと待てちょっと待てちょっとマテオリッチ、なんか聞き慣れない音が聞こえたんだよな。
隣を見るとおばはんの隣のおっさんが、ホットドッグ食ってやがんの。
お前ーーーー!お前お前お前っ!
いい音鳴らして食べてんじゃないよ、なーにが外はパリッ!中はジューシーだよこと映画館においては外はパリッはデメリットでしかねえんだよ弁えろ!!!!!ジューシーお前は許す。
くっそジブリワールドから一気に現実に引き摺り出される両サイドの守備陣、堅い守り。
俺はジブリワールドに浸るために何度も突破を試みる。そして一気にファンタジー要素が強くなってきてまさしくジブリジブリな場面、行けそう、俺、浸れそう。お、と、
隣のおばさん、突如覚醒
始まったな。
ああ、全てはこれからだ。
なんと、劇中の謎があるシーンが挟まるたびに、
うーん
とか
えー?
とか
なるほど、ね
とか、なんか急に声を出し始めたんですよ!!!
もうびっくりくりくりクリスマスです!!!
俺がSUSURUなら間違いなく卓上ポップコーンぶちまけてしまってました。それぐらい不快だった。
相槌して納得した気になるな、君たちはどう生きるか、君たちはそのスタートラインにすら立っていないのだから。
民よ、君たちはどう生きるか選べるけど、他人の生活を犠牲にしてはならない。
王として言うがね、権利主張してんじゃねえよ。当たり前だろ。常識を持て。
常識ない奴が一丁前に自分がどう生きるか考えたりするな。
まず周りに迷惑かけないように生きろ。話はそれからだ。
常識を学び、ポップコーン塩味を買ってから、もう一度この映画を観なさい。その時は歓迎しよう。
席立ちぬ。