no.7:更年期をウリモノにしないで欲しいです
私は、芸能人やタレントをあまり知らないのですが、
女性芸能人が最近「更年期であることを白状します」といったネットニュース記事を見掛けます。
私の検索結果から割り出しているニュースなのでしょう。
という事は、
私はよく更年期をネット検索している事実があります。
更年期だから(だったから)と言う芸能人は、
「だからあなたも頑張って!」と言いたいのでしょうか。
こういう記事のタイトルを見掛けるだけでもウンザリします。
ご本人は、
「自分の体験談がプラスになれば」と思って記事化されることに承諾されているのでしょうが、少し子供っぽいと思ってしまいます。
私のような社会で目立たない中高年女性が
ルーティーンで毎朝出勤と退勤を繰り返し
しかも非正規雇用で働いているので
更年期かなんだか良く分からない不調があっても
「気のせいってことにしとこ!!」ってやり過ごさないと
収入が途絶えちゃうわけです。
「更年期で辛い=それをもって仕事を失う」わけです。
社会のセーフティーネットが発達し、だいぶ人々が生きるために法整備もされてきました。しかし、まだまだ現役世代の非正規雇用の私たちには休む事なんて許されません。
ネットニュースで見掛ける更年期を暴露(というか「私も一人の人間なんだ」と寄り添いたいのでしょうか)している芸能人は、社会的に名声がある人たちです。
無名芸能人の名前がネットニュースになっていても、人クリックする人は少ないでしょう。
彼女たちの更年期障害と、名もなき女性(男性も含め)の更年期障害は全く立ち位置が違います。
芸能人も更年期障害がひどくて仕事を休んだら収入がゼロになるのは、名もなき人々と同じですが、ネット上で「聞いてくれる人がいる」というのが大前提で違います。
名もなき人は
ひっそり更年期障害に苦しみながら
日々をやり過ごしています。
今日も猫を抱っこしながら、一日を終わらせます。
“Thank God It’s Friday!”