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熱中症について ④脱水

 どうも。熱中症になると汗を大量にかいてしまったり、何かに夢中になり水分摂取や塩分摂取を忘れてしまったり、色々な要因で脱水になってしまいます。今回は、脱水について書いていきたいと思います。

 身体の中に成人男性でいうと体重の約60%ほど体液があります。体液は水だけではなく多くの物質が含まれています。この中に電解質という物質があります。ナトリウムイオンや塩素イオン、カリウムイオンなどです。この電解質は体内の水のあるべき場所と量を調節したり、血液のpH(酸性~アルカリ性)を一定に保ったり、神経や筋肉を動かしたりするのに必要だったりします。
 細胞が正常に機能するためには電解質の濃度が正常範囲内で維持されていなければなりません。

 上記を踏まえて脱水はおよそ3種類に分類できます。水が不足してしまった脱水。電解質が不足してしまった脱水。水も電解質も不足してしまった脱水です。少し細かく見ていきましょう。

 水が不足してしまった脱水を高張性脱水といいます。水分摂取量が少なかったり、大量の汗をかいてしまったりして起こることがあります。分かりやすい症状でいうと皮膚や口の中が乾燥します。尿の量が少なくなったり、濃くなったりします。

 電解質が不足してしまった脱水を低張性脱水といいます。嘔吐してしまったり、水分ばかりを摂って電解質(塩など)を摂らずにいると起こることがあります。脱水と聞くと水だけを飲めばいいように思いがちですが、電解質(塩)の摂取もバランスよく行うことが実は重要です。分かりやすい症状でいうと全身倦怠感(だるさ)、頭痛、立ちくらみ。低血圧などが現れます。

 水も電解質も不足してしまった脱水を等張性脱水といいます。嘔吐や出血などで水と電解質が等しく失われてしまうと症状が現れます。分かりやすい症状でいうと意識が遠くなったりなどします。

 よく夏場になると水分と一緒にミネラルも摂りましょうと聞きます。つまり、水分と電解質(塩)をバランスよく摂ることが重要ということになりますね。
 ここで注意したいのは電解質を摂ろうとして塩分を摂りすぎてしまうことです。塩飴などは個数を多く摂ると高血圧の原因になってしまいます。
 また、常に気を使ってスポーツドリンクやジュースばかり飲み続けてしまう方もいらっしゃるのですが、ペットボトル症候群といって高血糖になってしまうこともあります。
 コーヒーなどカフェインを含む飲み物は利尿作用があり、結果的に水分が多く失われてしまう可能性もあります。
 適量の摂取を心がけましょう。
 脱水や熱中症の症状が見られた時はスポーツドリンクも上手に摂取し、できれば経口補水液を摂取しましょう。

 おおまかに脱水については、こんな感じです。
 次回は【熱中症について 小テスト】を書かせていただきたいと思います。
 ご意見、ご感想などありましたらよろしくお願いいたします。

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