何になるかより、何をやるか。(成瀬は天下を取りに行く/宮島未奈)
小さい頃の夢は美容師。
高校生の頃の夢は、学校の先生。
大学生の頃の夢は、、、
何になるか、ではなく、何をやるか、と自分の将来を考えるようになったのはいつからだろう。
自分が何をやりたいか、に本気で向き合ったのは、大学生の就活が初めてだったと思う。
それまでは、誰か憧れられる人に出会って、その人になりたいと思うことが多かった。
印章に残っているのは、中学の英語の先生。
初めて学ぶ英語という授業で、説明がとてもわかりやすく、自分の中に新しいものが染み付いていく感覚があって、すごくわくわくした。
私も先生みたいに誰かに何かを教えたい、そしてそれが自分にできるという根拠のない自信がはっきりとあった。
高校1年生の時の数学の先生との出会いも、自分にとって人生の分岐点になった。
英語の先生になりたいと思っていた私は文系を選択予定だったが、その先生に出会い、数学の面白さに惹かれ理系を選択した。(後に生物や化学の面白さに気付けたのも大きな要因だったが、数学の先生に出会えたことは私にとって理系を選択するための重要なきっかけだった)
その後の進路選択を経て、結果として今私は先生という職業には就いていないが、あの時感じた気持ちは今でも自分の中にはっきりと残っている、というか、今も”ある”ように思う。
相手に分かりやすく伝えたい。
面白さ、魅力を伝えたい。
その結果、相手がわくわくする気持ちになってほしい。
その人の中の何かが弾けて、見える世界が広がってほしい。
自分の未来にわくわくしてほしい。
あの頃はここまでの言語化はできなかったかもしれないが、今考えてみると、私が最終的にやりたいと思ってたことはこういう事だったのかもしれない。
成瀬の言葉に、久しぶりに自分の中で、何かが弾ける音がした。
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