キツイ
母が介護施設に移ってから3か月を迎えようとしている。いつまでも母の部屋を放っておくわけにもいかないので少しずつ片づけをしている。
汚れた服や埃をかぶって色褪せたバッグ、大量に溜め込まれたポケットティッシュやレジ袋、使わなくなった文房具、5年以上前の領収書・・・色々、本当に色々出てくる。
それらをゴミ袋に入れたり、置いておくものとして取り分けたりしているとあっという間に時間が過ぎていく。
毎回家庭ごみの袋を2つ捨てているが、まだまだ先が見えないくらい部屋は片付いていない。
古い写真が出てくることもある。今は消息不明になっている兄の結婚当時の写真や若かりし頃の母の写真など。写真などは捨てずに分けておく。
まだ母は存命なのに複雑な気分になってしまう。この部屋を利用することはなくなっただけなのに、まるですっぽり居なくなってしまったような。
それでも『もう一度一緒に暮らせるか?』と問えば『無理です』としか返せない。家での介護は限界なのだ。
近くにいて幸せな関係もあれば、少し距離を置く方が良い関係もある。
私はどちらの方向へ向かっていくのだろう?
そんなことを考えてしまって昨晩は寝つきが悪かった。私の悪い癖。
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