マガジンのカバー画像

小説『ネアンデルタールの朝』第一部

33
小説『ネアンデルタールの朝』第一部を掲載しています(全27回)。章ごとにまとめた投稿もあります。
運営しているクリエイター

2020年9月の記事一覧

連載小説『ネアンデルタールの朝』⑲(第一部第4章-4)

4、 妹の宿題が一段落したとき、 「民喜も飲むか?」 父が新しい缶ビールを冷蔵庫から取り出…

鈴木太緒
4年前

連載小説『ネアンデルタールの朝』⑳(第一部第4章-5)

5、 翌朝、民喜は10時過ぎに目を覚ました。遅い朝ごはんを食べ終え、コーヒーを飲んでいると…

鈴木太緒
4年前

連載小説『ネアンデルタールの朝』㉑(第一部第4章-6)

6、 夜、布団に横になりながら、民喜は考え続けていた。 顔をゆがめて涙を流す母の顔が浮かん…

鈴木太緒
4年前

連載小説『ネアンデルタールの朝』第一部第4章まとめ(⑯~㉑)

第4章 1、 テレビを消し、シンと静まり返った家の中で、民喜は特にすることもなくソファーに…

鈴木太緒
4年前
2

連載小説『ネアンデルタールの朝』㉒(第一部第5章-1)

第5章 1、 ロウソク岩は先端に火をともしながら、夜の海岸に立っていた。 闇の中に長方形の…

鈴木太緒
4年前
1

連載小説『ネアンデルタールの朝』㉓(第一部第5章-2)

2、 目を覚ますと、スマホが布団の脇の畳の上に転がっているのが目に留まった。起き上り、眼…

鈴木太緒
4年前
2

連載小説『ネアンデルタールの朝』㉔(第一部第5章-3)

3、 麦茶をコップで一杯飲んでから、民喜は自転車に乗って近所の文房具店に出かけた。 曇ってはいるが、ジトッとするような蒸し暑さだ。セミの声を聴きながら、民喜は勢いよく自転車を漕ぎ進めた。 5分ほどで漕いだところで店に到着する。昔ながらの小さな文房具店で、数は多くはないが画材も取り扱っている。ここで新しい色鉛筆のセット、スケッチブック、そしてA3サイズの群青の色画用紙を購入するつもりだった。 色画用紙を店の棚から引き出したとき、民喜の心は微かに震えた。わずかに紫がかかったその深

連載小説『ネアンデルタールの朝』㉕(第一部第5章-4)

4、 昼食後、民喜は早速、絵の制作に取り掛かった。敷きっぱなしの布団を畳んで隅に移動させ…

鈴木太緒
4年前
1

連載小説『ネアンデルタールの朝』㉖(第一部第5章-5)

5、 夕食を食べ終わると民喜は早々に和室へ戻り、絵の制作の続きに取り掛かった。 定規を手に…

鈴木太緒
4年前

【第一部完結】連載小説『ネアンデルタールの朝』㉗(第一部第5章-6)

6、 ふすまを叩く音がして、パジャマ姿の咲喜が入って来た。シャワーを浴びたばかりなのか、…

鈴木太緒
4年前
1

【第一部完結】連載小説『ネアンデルタールの朝』第一部第5章まとめ(㉒~㉗)

第5章 1、 ロウソク岩は先端に火をともしながら、夜の海岸に立っていた。 闇の中に長方形の…

鈴木太緒
4年前
1