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梅と酸っぱいものと死に様

最近はあちこちで梅の花がほころび嬉しい。春、日向、鳥の声と暖かさが戻ってきたのが嬉しい。冬は冬でいいところもあるが、何しろさぶくてかなわない。さぶい、さぶいと縮こまっていたが今は陽射しに身体がのびのびするようだ。紅梅、白梅どちらも綺麗だ。
私は桜より梅が好きだなあ。桜は華やか過ぎて近寄り難い美女という感じ。
お菓子も梅味のものが好きです。
生梅飴、梅味のグミ、梅ミンツ。
ロッテの梅ガムというのを子供の頃はよく噛んだ。何ともいえない甘酸っぱい味がたまらない。梅ゼリーというのもあった。中に梅の甘露煮が入ったゼリー。
酸っぱいものが好きです。
最近はわかめときゅうりとかにかまの酢の物をよく作る。今はカンタン酢みたいな調味料入りの酢があるから材料にカンタン酢をぶっかけるだけで甘酸っぱく旨味のある酢の物がすぐできる。春雨なんかを入れてもいい。
ごま油を入れても風味がよくなる。

母方の祖父は酸っぱさにこだわりがあったそうで祖母がいなり寿司を作ると「もっと酢飯を酸っぱくしろ。もっと、もっと」とすごく酸っぱさを求めたそうだ。
まわりの家族は強烈に酸っぱいなり寿司に閉口したが祖父にはそれがちょうど「酸っぱさ」だったのだという。
祖父の性格も強烈だったそうであだ名が「無法松」だったそうだ。祖父はオートバイに乗っていて事故にあい突然死んだ。
母いわく「短気だったから死ぬ時もあっという間に死んだ」らしい。
病気で寝付いてじりじり死ぬような人間ではなかったと言いたいのだろう。
私の父もかなり短気だったがこの人も山で事故にあい突然死んだ。
私も割りと短気なので自分も祖父や父のように事故であっという間に死ぬんではないかと思っている。

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