『椅子とめぐる20世紀のデザイン展』

 こんにちは!

 先日、「『椅子とめぐる20世紀のデザイン展』という催し物に行ってきました。名作チェアを中心に、プロダクトデザインの歴史の変遷を鑑賞する企画展です。
 普段は美術品の展示に行くことが多いのですが、今回はプロダクトデザインです。 僕は子どもの頃からデザインについてかなり興味があって、一時期はデザイナーになりたいと思ったこともありました。なのでこういう展示ってめちゃくちゃ好きなんですよね。

 デザインというと、美的な側面が印象として強いかもしれません。しかし、プロダクトのデザインである以上、販売して利益を出す必要があるわけです。だからこそ、製品としての機能によってデザインが制約を受けたり、あるいは技術革新によって新素材が用いられるようになったり、社会情勢がデザインに影響を与えたりと、人間の営みがデザインに大きく影響します。この展示を観るまではそういう点を強く意識してこなかったので、非常に興味深い視点でした。

 一番最初、壁面に「デザインは人を幸せにできるか。」という問いが提示してあったんですが、僕はこういうがめちゃくちゃ好きでして、入り口で既に、ここに来て正解だったと確信しました。

 デザインというのは、先ほど書いたように、技術革新や社会情勢に影響を受けます。そして資本主義経済に組み込まれ、流行り廃りの中で時間によって淘汰されていく。そうやって今日に至るまで残った製品たちが名作として、現在まで親しまれているわけです。

 このように考えていくと、デザインというのは人間の営みそのもののように感じます。そして、名作と呼ばれる製品のデザインは、そういう時代の流れの中で、世界をより良くしようという想いが込められています。

 人を幸せにしようとするデザインが、歴史に残る。今回の展示で、デザインというものの本質について考えるきっかけになったし、非常に多くの学びを得ることができました。
 子どもの頃の夢だったデザイナーという職業。今は全く違う仕事をしていますが、その傍でちゃんと学んでみたくなりました。

 それではまた!

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