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「積極財政と核武装に賛成するYouTubeの会」の目的と概要。左翼に学ぶ運動の仕方。

この会の趣旨は、政治思想的には「保守」にあたると思いますが、正確に政治マトリクスに当てはめるとすると「経済左翼」と「軍事左翼」にあたると思われます。理由は、「国家が適切な力を用いて相対的な弱者を救済または保護すべき」と言う観点からの発想だからです。

とはいえ、完全に左翼かというと、違うと断言できます。全体的に「右に寄りすぎている」ないし「極端に小さな政府すぎる」ないし「グローバル化に傾倒しすぎている」と判断しているから、それに対するアンチになっているだけですね。

以下は岸田文雄が勝利した総裁選時に作った政治マトリクスなので、今は多少異なるかもしれませんが、参考程度にご参照ください。

で、この会の目的なんですが、一言で言って「保守系の活動家へのアンチテーゼ」または「雛形の提言」です。

一に、保守の活動家は運動が下手です。セルフプロデュースが下手です。プロパガンダもできません。二に、オリジナルのやり方に拘泥し、正義に陶酔した自家中毒患者ばかりです。それが故に、左のリベラル論客に遅れをとっています。

左のリベラル論客なんか「自由に、個性的に、自由競争で勝ち負けの結果は自己責任で、未来に対する予測はしないしできないから放棄するのがインテリのあり方だよね」って言ってるだけですから、言葉が多いだけの連中です。あだ名をつけるとすると「おしゃべりクソやろう」か「物知りクソやろう」がちょうどいいのじゃないでしょうか。

まあ、あんな奴らの正当な評価はこのくらいで(字数をかけるとあいつらと同じおしゃべりクソやろうになってしまいますしね)、左翼リベラル陣営のいいところを着目してみましょう。

それは運動と選挙対策が上手なところです。

彼らの運動のうまさの根幹は「ショボい人の居場所を作ってあげる」ことです。とりあえず「綺麗事を言ってれば、そこに入れるシステム=場所」を作り、その器の中に入れる=取り込む。これが、左翼リベラルの運動の本質です。

「衣食住に困窮していない人で、アイデンティティの充足をしていない人」がターゲットに、「誰にでも言える程度の綺麗事や理屈」を用意し、「念仏やお経のように唱えることで、共同体の一員になれるシステム」が「左翼活動」の本質です。

次に、「公明党や共産党の選挙活動のうまさ」でしょう。この政党の支持者は全国に何人いるのでしょう。おそらく全国民の1%未満です。しかし、投票率が50%切る状況下で、僅差の選挙区においてこの差は絶対的に優位に導きます。

小選挙区の一位候補の得票率が35%で二位候補の得票率が33%の場合に、投票率が50%以下の選挙区で、1%の公明党や共産党のような固定票が二位の候補に味方した場合、情勢は覆ります。

このように彼らは選挙区を左右することで発言権を得ていくんですね。

つまり、何が言いたいかというと、このメカニズムが分かってんだったら、そのままパクりゃいいんですよ。

以下の図がイメージ図です。

題して「保守のネズミ講」、「保守のマルチ商法」、「保守の左翼運動化」。まあ、言い方はなんでもいいです。

ポイントは「ショボい人の居場所を作る」と「集票システム」を作り上げる。

そのためにはまずは「自分らのようなショボい発言者(YouTuberやTwitterやノートの人ら)の居場所を作り、また入ってきたら作ってあげる」ことでハードルを下げる。

次に「組織にいることのメリットを用意し、経路依存性に嵌め込む」ことで、継続的にこちらの方向性を支持してもらうという、大小の共同体の雛形を提供する。

最後に「組織同士の連携を図ることで、全国民の1%程度の人達により強固な方向性を与える」ことで、選挙区に影響のある強固な共同体が出来上がる。

伊藤貫の言うところの三つのPの応用です。

哲学(フィロソフィー)レベルでは「積極財政と核武装」という「何を達成したいかすべきか」の指針を決める。この段階では、実現可能性など一切考えずに思いっきり理想を語る。

方式(パラダイム)レベルでは、左翼のやり方で共同体を作り、公明党のやり方で集票システムを作る。この段階は、とにかく使えそうなやり方をパクる。

現実への落とし込み(ポリシー)レベルでは、とにかく実際やってみて逐次修正をしていく。この段階では、脳死で行動し、反射で反応する。検証や反省は方式レベルですればいいので、「僕は馬鹿だから反省などしない」精神が大事です。

以上、概要でした。

積極財政のみのワンイシュー型の会はこっちです。

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