仕事と家族、両輪を担う大黒柱が考えること〜燕三条地域と本
日常で使い慣れた道具。どんなものであっても、製造できる工場や工房が無くなるともう出会うことがない。必要なときにはない、どの時代になっても付き纏うことだ。
燕三条地域では、半世紀以上続く工場が点在するなかで、失われた技術や道具も少なくはない。こうした変化の波で、工場を継ぐものは何を考えているだろうか。
1902年に創業し、現在は金属プレス加工とスポット熔接を用いた製造を得意とする「株式会社野崎製作所(以後、野崎製作所)」にお邪魔した。今回の話し手は5代目となる野崎翔太郎さん