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子育て#24娘の事~10年前に救急搬送された日の事を振り返る~

娘の事をふと思い出した。

せっかくなので書き留めておこうと思う。

今は社会人となって頑張っている娘が中学生の頃のはなし。


あの頃私はデイサービスで介護の仕事をしていた。

私の職場に、娘の通う中学から電話があった。
初めての事でドキリとした。
「ジュゴンさん、娘さんの学校からだって!」電話に出たスタッフからそう聞いて、慌てて私は電話に出た。
「娘さんの担任です。朝から頭が痛いと訴えがあったのですが、昼過ぎても治らなくて。今は自分の名前も言えなくなっています。救急車で病院に向かいます。お母様は病院に向かうことは出来ますか。」
そう言われた。

何か重大な事が娘に起きている。

私は自分に「落ち着いて、落ち着いて」と気持ちを出来るだけ平常でいられるように呪文のように言いながら行動した。
職場の上司に頼み、他のスタッフに全ての業務を引き継いでもらう。
私は病院へ向かった。主人にも連絡をして、それぞれ向かう。

病院に着くと娘は検査中。

暫くすると病室で横になり点滴をしている娘に会えた。
「大丈夫?」
「少し楽になった」
会話もできている。
「担任です」と頭を下げた先生がちょっとほっとした様子で学校での状態を説明してくれた。

病院の担当医からは
「今のところ検査をしましたが、問題ある箇所は特にみつかりませんでした。点滴で暫く様子をみます。」との説明を受けた。

どうやら学校で頭痛が起きて具合が悪くなった娘は、更にどんどん痛みが強くなり話ができない程酷くなって。先生が質問しても答えられず最後には自分の名前を言うことすら出来なくなってしまったようだ。
脳の病気かもしれないと心配した先生達は、念の為に救急搬送したとの事。
私達と一緒に特に異常はみつからないと担当医から説明を聞き、ほっとした担任の先生は改めて私と主人に挨拶して下さった。
そしてこんなことも。

「それにしても、お父様には初めてお目にかかりましたが、娘さんお父様にそっくりですね。来られた時すぐお父様と分かりました。」と。
緊急事態で大変な時ではあったがちょっと笑えた。


検査でも異常が見つからなかったが、酷い頭痛だったようだ。
とりあえず一安心。
もちろん後日の検査で問題が無いと診断されるまでは心配だ。


その時点で夕方の6時。
点滴が終わるまでまだ2時間程かかると聞いたので、その後担任の先生には帰宅して頂いた。
点滴が無事に終わり、本人から担当医が様子を聞く。頭痛が収まり歩けるようだったら自宅へ帰宅する事ができるとの事。
大丈夫のようだ。
ほっとした。

これ迄も時々頭痛は起きていたようだが、特別痛かったこの日。

本人もまわりもびっくりした日だった。
大きな病気では無かったのが有りがたかった。ほっとしながら娘といっしょに帰宅。

後日の検査でも異常は見つからなかった。


全てにありがとう。

懐かしい。
あの頃、可愛いかったな。
あの頃があるから、今がある。
ありがとう。
大好きだよ。

noteを開くと病気と戦っている様子の記事が目にとまる。その記事から色々な事を感じたりしている。
1回の救急搬送で、これ程大変で動揺していたのだから日常的に不安な体調の場合は全てがキツイはず。

本当にご苦労様です。

今更だが命のありがたみを感じる。



そんな娘は昨年末、かねてからお付き合いをしていた彼と入籍をした。

結婚式はしなかった。

思い起こせば成人式も『お願いだから』と母の私が全て段取りをして振り袖を着てもらったぐらいだから、結婚式も同様に、こだわっていなかったのだろう。

そして数年勤めた会社も、間もなく退職することが決まったらしい。

でも、また新たな仕事をする為に就職活動を始めたという。

様々な事が、変化する。

もっともっと充実した日々が送れますようにと遠くから願う母です。

読んで下さってありがとうございます
今日も明日も良いことがありますように(梅)

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