【刻】2018年9月の時刻表と行けなかった旅の思い出/時刻表は読み物だからな(58)
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この記事は、Podcast「にゃおのリテラシーを考えるラジオ」の2023年6月4日配信の書き起こしです。
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にゃおのリテラシーを考えるラジオ
読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書と IT 時代の読み書き、そろばんを中心に様々な話をしています。
今回のタイトルは、
【刻】2018年9月の時刻表と行けなかった旅の思い出/時刻表は読み物だからな(58)
時刻表を読んでいくシリーズです。
時刻表を毎月買うのはなにが面白いのか
日曜日は時刻表を読んで話しています。
毎週時刻表の話をしているのですから、もちろん家には何冊かの時刻表があります。
それでも時刻表マニアというほどではなくて、復刻版時刻表はあっても最近の時刻表はあまり持っていないのです。
思い出してみると、10代の頃は年に何冊かの時刻表を買って読んでいました。
時刻改正はせいぜい年に一度ぐらいなので、なぜそんなに買っていたのか不思議に思うかもしれませんが、時刻表は読み物ですからね(笑)毎月ちゃんと読みどころがあるのです。
空想旅行のための時刻表
代表的なのは季節列車です。
四季に応じて様々な企画列車が走っていて、それを読んでみるのも結構楽しいものなのです。
何が楽しいかって?
想像するんですよ。
朝何時に駅に行って、お弁当とか飲み物とかおやつを買って、ホームで列車をワクワク待って乗り込んで、
この時間にはこの辺りを通るから景色はこんな感じだろうとか、
目的地に着いたらこの観光地に行きたいけど、駅からそこまでどうやって行こうかとか、
ホテルはどこが安くてサービスが良さそうかとか、
帰りの列車まで何をしようかとか、
お土産は何がいいかなーとか。
季節列車があるということは、定期列車もあるわけですから、同じようなルートを定期列車で行くとしたらどうか、
だとしたら、一緒にこっちも回れるな。
なんてね。
ま、空想旅行がいくらでもはかどります。
そういうネタが毎月の時刻表に結構あるんですよ。
でも、残念なことに実際にはあまり旅行には出ないのですね。
10代ですから、そんなにお金がなかったということもあるのですが、根本的には出不精で空想旅行で満足してしまったということのような気がします。
2018年9月の時刻表
さて、今回タイトルにした2018年9月の時刻表の話です。
いつものように本棚を漁っていたら出てきました。
時刻表を読み物とする場合には、大きい時刻表がいいのです。
大は小を兼ねるみたいなところもありますが、やっぱり情報量が多いからです。
ですが今回見つかった時刻表は、交通新聞社発行の小型全国時刻表というものでした。
旅行に持っていく用途の時刻表ですね。
持っていく用途なのでコンパクトなサイズではあるのですが、全国版なので厚さはそこそこあります。
同じような本がないかなぁと本棚を探したら、ちょうど新書版の京極夏彦の姑獲鳥の夏と同じくらいの感じです。
旅好きでも本好きな人なら苦にならないけれど、本を読まない人にとっては邪魔っていうくらいのサイズ感です。
問題は、このサイズの時刻表がなぜ本棚にあったのか?ということです。
リアル旅行計画
5年近く経つのですっかり忘れていました。
小さい時刻表があるということは、空想旅行家の僕には珍しく実際に旅行に行こうと思っていたということなのです。
しかも飛行機での移動というより、鉄道主体に考えたということになります。
そうそう、静岡、長野、愛知、三重を回ってお友達に会うつもりでした。
まずは札幌からどこに飛ぶかが課題でした。
品川から新幹線に乗るのも楽しそうでしたが、千歳から羽田は飽きるほど飛んだからつまらないし、丘珠空港からフジドリームエアラインを使って静岡に飛ぼうかなんて考えていました。
大変というか、面白いのは静岡から松本に行く方法でした。
ルート検索してみるとわかりますが、鉄道を使うとなると新幹線で名古屋経由と身延線を使って甲府に向かって、そこから中央本線を使うルートがあるのです。
僕はこういう旅行の時は、できれば同じところを通りたくないのですね。
後で名古屋方面に行くことを考えると名古屋経由はボツです。
それで身延線経由になるのですが、静岡と富士の間のことを考えると羽田から新幹線を使うのは駄目だなぁということで、レアな丘珠経由案が浮上したわけですね。
実は丘珠からは松本行きも飛んでいて、じゃあ松本に先に行こうかななんて考えました。
その後は当時四日市に住んでいた息子のところに寄って、伊勢神宮をお参りするとしたらどのルートがいいかとか、そのあと奈良に行こうかなとか、悩ましいけれど楽しく考えていたのです。
2018年9月6日
出発は9月6日として、前日に荷物をパッキングして寝たのですが、夜中にひどい揺れで目が覚めました。
大きな揺れではありましたが、家の中に被害はなく、すぐに停電したので念のためにお風呂に水を溜めて、暗い中では特にできることはないので寝ることにしました。
テレビも見られないし、まぁそのうち復旧するだろうと思ったのです。
明るくなって目を覚ましてみたら電気は復旧していませんでした。
北海道のベースロード電源である発電所の直下が震源の北海道胆振東部地震の当日だったのです。
これはただ事ではないと、スマホで情報を集めて、すぐに当時働いていた介護事業所に向かい、利用者さんの対策に動き回ったのでした。
ということで旅行は幻に終わって、手元にこの小型の時刻表があるというわけなのでした。
今考えると出発した後じゃなくてよかったと思います。
しばらく戻ることができずに、もっと大変だったはずですから。
ま、そんなわけで出不精なだけでなく、旅行運も良くないようなので、相変わらずの空想旅行を続けているのです。
今回は2018年9月の時刻表と行けなかった旅の思い出という話をしました。
今日はここまで。
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今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。
ではまた。
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