【史】デューイの街をストリートビューで歩いてみる
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この記事は、Podcast「にゃおのリテラシーを考えるラジオ」の2023年9月2日配信の書き起こしです。
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にゃおのリテラシーを考えるラジオ
読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書と IT 時代の読み書き、そろばんを中心に様々な話をしています。
今回のタイトルは、
【史】デューイの街をストリートビューで歩いてみる
です。
土曜日は地図を読む話をしています。
オタクの聖地巡礼
聖地巡礼って言葉がありますよね?
宗教的な話じゃなくて、どちらかというとオタク的な方のやつです。
マンガやアニメなどで描かれている場所に行ってみるというやつですね。
この定義は狭すぎだな^^;
昔から小説や映画の舞台となった場所に行ってみるというのは普通にありますよね。
実際にその場所に立ってみると、その作品のいろいろな場面を思い出してドキドキしたりうるうるしちゃったりしますけど、
イメージとちょっと違っちゃって、拍子抜けというか、ちょっとがっかりなんてこともあったりして、
まあ、それは作品への思い入れによっていろんな印象を残すものだと思います。
逆に、自分が住んでいる場所の近くが作品に使われたりすると、それだけでその作品が好きになったり、応援しちゃったりってこともありますよね。
そういう実際の場所とのつながりが強い物語やエッセイなどは、実際にその場所を訪れてみると物語が立体的になる感じがしてなかなか良いものです。
ただ、比較的近い場所は実際に行ってみるということができますけど、外国に行くのはそう簡単ではありません。
例えば、僕は「赤毛のアン」がとても好きですが、ちょっとプリンスエドワード島に行ってみようかなとはなかなかいかないものです。
ま、「赤毛のアン」の場合は優れたアニメーション作品があって、頭の中にそのイメージがあるし、そもそもだいぶ昔の話なのでまあいいかって感じになっているのですね。
本棚にあった図書館ねこの話
ついこの間、Facebookでつながりのある方がとある本を紹介していました。
「図書館ねこデューイ」という本です。
「町を幸せにしたトラねこの物語」という副題がついたヴィッキー・マイロンさんの著作です。
この本の紹介を読んで、「あ、この本家にある!」と思ったんです。
思った通り、僕がいつも寝ている部屋の枕元に一番近い本棚に入っていました。
枕元の本棚だからと言って、お気に入りの本が入ってるわけではありません。
ざっと見て半分は未読といっていいでしょう。
なぜかというと、家族のお気に入り本が大量にあるからです。
この本もそういう本の中の一冊でした。
でも、よく考えると図書館も猫も大好きですから、読んでいない方が不自然です。
開いてみると読んだ記憶がないのですね。
どうもセラピーキャットのオスカーの話と混同して読んだつもりになっていたようです。
というわけで、せっかくのご縁なので初めて読んでみることにしました。
スペンサーの町を歩く
プロローグは「アイオワによこそ」。
この本の舞台は、アメリカ・アイオワ州スペンサーという町の公共図書館です。
農業地帯としてのアイオワの気候や特徴的な景色から始まり、スペンサーのメインストリートを進んで公共図書館までの街並みが描かれています。
ここまで読んで、アメリカのちょっと田舎の街並みが頭に思い浮かびましたが、「あ、そうだ。Googleストリートビュー」で見てみよう。
と思ったのです。
早速Googleマップを開いて「スペンサー 公共図書館」と検索します。
一発で外国の街の地図が表示されるのを、「うーん、やっぱりすごいな」なんて思いながら、右下の人のマークをつまんで図書館の前の道路に落とします。
「おお、この図書館か」と、なんだかその場所に来たような感覚になりました。
そして、プロローグに書かれている道と思しき場所をさかのぼって移動してみました。
書かれているいくつかのお店はピンポイントでは見つからないなぁと思いながら、しらみつぶしに通りのお店をチェックしていったら、カードショップが見つかりました。
スポーツカードとコミックのお店です。ちゃんとお店の中も見ることができて、お客さんの雰囲気もわかります。
図書館のあるブロックにはちょっと気になるお店がありました。中華料理屋さんです。
そのお店の見た感じは、中華というよりも日本の食堂っぽいなと思ってメニューを見てみたら、左上にJapanese Menuがあって、握り寿司から始まるのです。
中華風の料理もあるしカレーっぽい見た目の料理もあって、アジア風の料理のお店なのでした。
こういうの見るとワクワクしませんか?
もう一つ興味を持ったのはブルワリーです。クラフトビールのお店なのかな。
美味しそうなビールの写真が並んでいます。
ここもカードショップと同じようにお店の中が見渡せて、こんなお店に行ってみたいなぁと思いました。
昭和な食堂
ブルワリーの隣のお店をクリックして、思わず
「あ!」
と言ってしまいました。
ここは本から引用しますね。
実はこの雰囲気、昭和の駅前食堂みたいな感じがして、今もあったらいいなぁと思ってストリートビューを見始めたのです。
そう、ブルワリーの隣にあったのがシスターズカフェ。
正確にはシスターズメインストリートカフェでした。
お店の正面の姿を見ると、まさに昭和の駅前食堂って感じでした。
メニューを見ると朝5時からやっているのです。
ソーセージに卵焼き、クリームチーズを塗ったパンやパンケーキ、それにコーヒー。
多分、トラねこのデューイが図書館にいた頃と変わっていないのでしょう。
なんだかぐんとエモい気持ちになりました。
Googleマップで聖地巡礼
Googleストリートビューは、こんなふうに聖地巡礼にも使えるのですね。
図書館のブロックの周りを見るだけでも、住んでいる人たちの暮らしぶりが見えるようですし、お店のレビューを読むともっと人々を身近に感じることができます。
こんなふうに本を片手に地図を見るのはいかがでしょうか?
本だけを読むのとは全く違う体験ができると思いますよ。
今度、そういう読書会をやってみようかな。
今回は、デューイの街をストリートビューで歩いてみる という話をしました。
今日はここまで。
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おわりに
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今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。
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