最近観た映画の話をするね
今までとnoteの趣旨がまったく違うけれど、9月後半から10月後半にかけての1ヶ月で3つ映画を観て、それぞれすごく良かったからその話をするね。
映画の本筋をなぞるようなガチガチのネタバレはしないけど、ほんわりとネタバレを掠っていくからなんにも予備知識がない状態で観たい人はブラウザバックしてね〜。
1.ラストマイル
9月29日に観賞。
ドラマ「アンナチュラル」と「MIU404」のシェアードユニバースムービーとの事で、両作品が好きな私は情報解禁時から絶対見に行くんだふんふん🎶と楽しみにしていた。
少しドラマの話をするね。
MIU404に関しては割と最近、年内から観始めた。アンナチュラルはリアタイで追って、再放送でまた全部観て、アマプラでもまた観ての3週くらいはしてたのに、何故かMIU404にはあまり興味を示さなかった。
MIU404は3話が好きだ。後々、物語の鍵を握る話となる。
バシリカ高校陸上部。彼らと(比較的)年齢が近い私は、彼らに凄く感情移入してしまった。大会に出させてくれと言って突っぱねられ、他の高校から煙たがられ、最後の反抗があんな形でしか取れなかった彼らに、思春期らしいいびつな視野の狭さを感じて、それに非常に、共感してしまった。円陣を組むシーンで思わず拳を強く握ってしまったのを、今も覚えている。
アンナチュラルは7話が好き。
上記のMIU3話とは、向かう矛先が違くとも似ていると思う。両作品とも、高校生の「こうするしかなかったんだ」を感じる。
横山くんの「何が遊びか……もう分かんないよ……」からの駆けつけた時にはもう既に……はかなりこたえた。間に合わなかった苦しみ。間に合わせられなかった後悔。
中堂さんが「許されるように、生きろ」と言ったのにはリアタイ当時何となく驚いた気がする。なんでだったかな。
この人も間に合わせられなかった人なんだけど、最後に白井くんを救ってくれたのが、おんなじ地獄を知った中堂さんだったのがうれしかった。
すみません映画の話しますね。
正直観終わった後はすごく後味が悪いというか。じゃあ私はこれを観てどうしたらいいの?何を変えたらいいの?って思った。
それくらい悲しい、というか、つらい映画だった。2回目は観れないな……と思ったくらい。
まあこれは性格によると思う。フィクションをフィクションと割り切れる人とか、上記ドラマのキャラが大好きな人とかは何回でも楽しめると思う。
これを観てからもう1ヶ月経つが、とある特定のシーンが未だに脳裏に焼き付いて離れない。
あまりにもショッキングで悲しくて。
あぁ、彼も「こうするしかなかったんだ」の人だったなと今思った。
最近ちらほら街中で「ブラックフライデー」の文字を見るようになって静かに震えている。なんなら映画を観たばかりは家にあった某大手通販サイトの箱を見かけただけでもウワ!!!になっていた。
さて、この作品を観て私がしたツイートがこれ。
これは極々少規模のオタクアカウントでしたツイートなのだが、これにもらった仲のいいフォロワーさんからの空リプが
「選挙に行きましょう」
「我々にできる1歩目は選挙に行くことです」
だった。
確かに!と思った。
私一人が世界をすぐ変えるのは難しいけれど、選挙に行けばその一票は、どんな形になったとしても必ず民意のひとつとして反映される。
なのでこないだの衆議院選挙、ちゃんと行きました。デートの途中に「ごめん選挙行きたいから地元一旦戻りたい」とか言ってわざわざ地元の小学校まで2人で歩きました(彼氏ありがとう)(期日前投票行こうねって話よな)(忙しかったんです)。
最後に。
私はこの映画を、「人にやさしくなれる映画」だなと思った。人にやさしくとはどういう事か。
この映画を観た後に郵便物賃上げのニュースを見た。
「この値段で全国どこでも郵便が届くんだから本当にありがたいことだよな〜」と思った。
映画を観る前だったら「なんでも値上げだなー!」と思っていたかもしれない。
荷物の配達遅延のお知らせが届いた。
「大雨も酷かったし急ぎじゃないからいつでもいいや!」と思った。
映画を観る前だったら「何でだよー!!」と思っていたかもしれない。
そう、人にやさしい気持ちが持てるようになる、と個人的に思う。
それくらい私が見えていない世界は、現実は、地獄は、ギリギリのところで戦っているのだから。
あと我が家は諸事情により某スーパーのネットスーパーヘビーユーザーなのだが、自分が受け取る時「いつもありがとうございます、お疲れ様です」を言うようにした。
いつもはありがとうございますだけで終わっていたので。
こんなの自己満足だと自分でもわかっているが、やさしさなんて自己満足から始まるのだ。やらない善よりやる偽善が中学生からの私の座右の銘。
やさしくなりたい人にはオススメするが、あまり心に余裕が無い人、それこそ貴方自身の地獄で、ギリギリのところで戦っている人にはあまりオススメしない。充分過ぎるほど貴方は優しいはずだから。
以上!次!
2.わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!
10月5日に観賞。
これまで比較的真面目な話をしてきたのにいきなりかわいい文字列が並んでずっこけたかもしれない。大丈夫ですか?私はいつでも至って大真面目ですよ。
わんだふるぷりきゅあ、略してわんぷり。私の10年振りのプリキュア復活作である。
ちなみにどうして観始めたかというと、兎山悟という実に好みな見た目をしているかわいい眼鏡の男の子が新作発表ポスター(上の映画ポスターだと右側の真ん中くらいにいる)に映っていたから。なんだかすみません。
わんぷりを知らない人にざっくり説明すると、不思議な石の力でプリキュアになれた飼い犬飼い猫が飼い主たちと一緒に怪物(ガルガルとかガオガオーンとかって呼ばれてる)にされた動物を助けるお話。
わんぷり、なにが斬新かというと、敵となる怪物に一切攻撃しない(とあるキャラの初期を除いて)。元が動物だからだろうけれど。私が見てきたプリキュアはみんなビームとかパンチとかキックとかしてたし、おそらくみなさんがみていたプリキュアもそうだと思う。だけどわんぷりのみんなはバリアやらシールドやらで敵の力を封じて、そこに元の動物に戻るシャワー(?)をかけてあげる、というシステム。
個人的に動物を飼っている人、動物が好きな人は年齢関係なく楽しめる作品だと思う。私がそう。
我が家には飼い犬がいるのだが、「お前はプリキュアになれる可能性があっていいな〜〜〜私はもう19歳なのにさ〜〜〜」とだる絡みしている。
さて、映画の話である。
めっっっちゃくちゃ感動した……
もうあの、動物飼ってる人はみんな観てほしい。絶対泣くしおうちに帰って自分の愛するペットがより愛おしく、より大事に感じられると思う。
私もこの映画を観て飼い犬との限られた時間をもっと大事にしなきゃな、と思った。
あと!!あと!!!
我が推しである兎山悟がペットのうさぎと一緒に変身して……(大号泣)
映画で変身するっていうのは公開当日に公式Twitterで明かされていたので知ってたのですが、その瞬間をこの目でちゃんと観れて、オタク、大感動。ありがとう悟。ありがとう大福。
なんやかんやでめちゃくちゃ泣かされた。観終わったあとも鼻水が止まらなかった。
みなさんプリキュアだと思って侮るなかれですよ。
あとこれは全然関係ないんですが、この映画朝イチ8時半くらいからの上映会を観たのですが(幼児先輩方の邪魔にならないように)誰もいない商業ビルを歩いて映画館にたどり着き、プリキュアの映画チケットを買った時、「好きな時に好きな映画が観れる大人になったんだな……」と何故かしみじみ感じました。
以上!次は最後!
3.室井慎次 敗れざる者
10月27日に観賞。
ドラマ「踊る大捜査線」のスピンオフ作品です。
えへ、踊る大捜査線……
先日のnoteにも書いたが、私は今踊る大捜査線にめちゃくちゃハマっている。幸島膿流行語大賞を作るとしたら「踊る大捜査線」「青島俊作」「室井慎次」「室井さぁん!」が入るだろう。
もちろん全然世代ではないのだが、この映画の公開のためにやっていた過去のシリーズの再放送でまんまとハマってしまった。
織田裕二と柳葉敏郎イケメンすぎる。柳葉敏郎に関しては最初に知ったのがぐるナイのゴチでのレギュラー出演だったからこんな一面があるのかとめちゃくちゃ驚いた。
それだけじゃなくて本当に面白い。コメディとシリアス要素の緩急、主人公のブレのない信念、個性的でかっこいいキャラクターたち、どれをとっても逸品すぎる。そして色々な意味で今観ても安心して楽しめる。
世代を超えて愛される作品だと思います。マジで。
そして今作は現代の室井慎次に焦点を当てたスピンオフ作品!2部制の前編!
警察を辞め、里親となったセカンドライフを送る室井慎次に襲いかかる凶悪事件とは!!!
……早く後編を観させろ〜〜〜!!!!!
めちゃくちゃ下地作りの映画だった。起承転結でいうならば2時間ずっと起で最後に承を少しやって終わった。
とはいえ「室井慎次の今」はすごくよかった。
本編シリーズの室井慎次とは正直結構、かなり違うけれど、優しいおじいちゃんをしていて、そしてしっかり室井慎次だった。そのかっこよさは今も健在でかなり痺れた。
だから踊るは好きだけど今の室井慎次はなぁ……って思ってる人もとりあえず見てほしいかも。新参者の私が言えたことじゃないんですけど、幸島は基本「n年後のスピンオフ作品アレルギー」なのにこの映画は楽しめたので。
それを知ってるTwitterのフォロワーさん(先に観賞済み)から「室井慎次観に行かない方がいいです!ダメージ負う恐れがあります!」って言われていたけれど観に行ったし、ダメージはそこまで負わなかった。
話は変わるが、私はおじいちゃんの記憶があまりなくて。
父方の祖父はそもそもいない。母方の祖父は遠方だったのもあって私のあまり記憶に残らないまま亡くなってしまった。
だから、室井さんの里親姿を観て、頭を撫でるシーンを観て、何となく「いいな」と思った。幸島は家族愛に弱い。
マジで後編後編後編観させてください。こないだの週末に先行上映があったせいで(日程合わなくて行けなかった)いつネタバレを食らうかこっちはヒヤヒヤしていますマジで。
以上映画レビューもどきでした。こんなに短期間で映画をたくさん映画館で観たの生まれてはじめて!
室井慎次後編公開日に観に行きたいのに学園祭なの弊校恨むぞマジで!
それでは!