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保育者コラムvol.5『医療少年院を訪問して』

今回は、少し重い文章となりますが、お付き合いくださいね。


9月24日に「京都医療少年院」を14名で見学訪問してまいりました。

先に1時間ほど説明を受け、その後30分見学、そして質疑応答というプログラムでした。


駅から1時間に1から2本ほどしかないバスに乗っていきます。その昔は、きっと

周りに何もない高台に建ったと思うのですが、今では、住宅が間近まで迫り、

体育の時などは、その視線には、十分配慮しておこなっておられるという場所にありました。


お話では、聞きなれない言葉(例えば、ということで後述しています。時間のある時にご覧ください)の説明から、その子どもが事件をおこしてからの流れとは、


事件

家庭裁判所から

少年鑑別所へ

家庭裁判所の審判からの

少年院へ


複雑なので簡単に、理解できないのですが、法に基づくものの、

子どもなので、できるだけ、更生がはやくできるように

配慮されているのだろうなとは、思いましたが、

すべて法律に基づくという世界でありました。

(日常生活とは程遠い)



京都医療少年院の建物は60年以上も前に建てられ、老朽化しており、

職員の方々もその中の指導は、本当に大変だろうなと思いました。

しかし、その中も心豊かに育つ環境がもう少しほしいなと思ったのも率直な思いです。


子どもによっては、器物破損は当たり前、聴覚過敏、嗅覚過敏、自傷行為に走る。などさまざまな問題を抱える子ども、

ここは医療少年院なので、投薬の様子をみながらの指導もなさっているとのことでした。


でもその中で、器物が破損されるのなら、壁に直接アートしてみではいかがでしょう。オランダ人はその昔、お金がなかったので、壁に直接絵を描いて、自分の家を飾っていたそうです。

それが今では、伝統芸術にひとつ「ヒインダーローペン」模様に繋がっています。ウォールアートとなら壊れないし、片付けなくてもいい。


聴覚過敏の子どもがいたら、性能のよいヘッドホンをつけてもらい、たまには、学校に音楽を流してもいいのではないでしょうか?また、その子にあったプログラムの実施が義務付けられてから、陶芸作品を作る時間がなくなったとのこと、本末転倒ではないかと思ってしまう私。


図書室に絵本が少なかったなあ、ひとり自分の心で感じる絵本はいっぱいあるのになあ。絵本は決して幼児のものではなく思春期、大人、シニアまでみんなの心に響くのになあ。


でもでも、現場にいるとどうしようもできないことがいっぱい、そのご苦労もよくわかるだけに、法律と現実との狭間で指導なさっている指導員方々には敬服です。


そしてそんな現実を知った私に、私たちに一体なにができるのか・・・・・・


正直、直接的に何かをできることは、ほとんどないと思います。

ではどうするのか!


私が、毎日を過ごす中で、毎日をというより、今ここの瞬間に集中し、幸せを感じること、今ここにいること、家族といること、仲間と共に生きていることに感謝し、自分への愛が溢ふれ出た時に、きっと彼らの心に、何かを通じて届くのではないかと思っています。


自分が満たされること、それが、彼らへ届けることのできる愛なのではないでしょうか?


そんな綺麗事と思われる方もおられるかもしれませんが、日常を大切にしたい。だからこそ、毎日の所作や言葉使い、心配り、丁寧に心をこめて生活をすること。まずは身近な人を大切にすることではないでしょうか!


私の作りたい世界、まずは「あうただの世界」を自分の中に落とし込み、伝えていきたいと強く思いました。


そしてNCBICの理念の中にある「あり方」「ウェルビーング」の状態であることが重要。

まさにNCBICの広がりが、彼らを救う一助になるのではないかと思いました💕

NCBICをコツコツ広げていきましょう。いつか、彼らに届くように!



◎耳慣れない言葉ばかりだと思います。法律で定められた言葉です。


▶︎「虞犯少年(ぐはんしょうねん)」「触法少年(しょくほうしょうねん)」「犯罪少年(はんざいしょうねん)」ってご存知ですか?


1. **虞犯少年**  

   まだ犯罪はしていないが、将来犯罪を犯す恐れがある少年(例えば、不良行為や家出などの兆候がある)。


2. **触法少年**  

   14歳未満の少年で、刑法に触れる行為をしたが、年齢的に刑事責任を問えない少年。


3. **犯罪少年**  

   14歳以上20歳未満で、実際に犯罪を犯した少年で、刑事責任が問われる対象になる少年。少年院(しょうねんいん)と少年鑑別所(しょうねんかんべつしょ)は、いずれも日本において非行少年や若年犯罪者を扱う施設ですが、その目的や機能が異なります。以下でそれぞれの違いを明確に説明します。



▶︎ 「少年院」と「少年鑑別所」の違いをご存じですか


1**少年院**: 教育や矯正を行い、社会復帰を目指す施設。

2**少年鑑別所**: 少年の心身の状態を調査し、処遇を決定するために一時的に収容する施設。


少年鑑別所は主に審判前の調査に用いられ、少年院は更生を目的とした長期の教育施設であるという点が大きな違いです。



ひとりひとりがJK塾での「あるんだモード」で自分を満たし、

ひとりひとりが喜びの種を蒔いていくのが

彼らを救う一助になるのではないかと思いました💕自分開花万歳(古!!)


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