140字小説【目に見えぬ羽根】
「可哀想に、今どきの子どもは値上がりのせいで、羽根つきに羽根の一つも買ってもらえんのか」
「違いますよ。あれはVR……あの眼鏡を通して、実際にはない架空の羽根を見ながら打っているんです」
「何と!? あまりの欲しさに、空想で羽根つきをするとは!! どれ、ここは一つワシが作ってやろう」
「可哀想に、今どきの子どもは値上がりのせいで、羽根つきに羽根の一つも買ってもらえんのか」
「違いますよ。あれはVR……あの眼鏡を通して、実際にはない架空の羽根を見ながら打っているんです」
「何と!? あまりの欲しさに、空想で羽根つきをするとは!! どれ、ここは一つワシが作ってやろう」