140字小説【一皮剥けるまで】
「栗の皮を剥くのって、何でこんなにも手こずらされるんだかっ……!!」
「まるでギターのバレーコードと同じだな。最初は上手く弦を押さえられなくても、毎日練習しているうちに指の皮が厚くなって、やがて自然と弾けるようになるものさ」
「バンドマンとして一皮剥けなかった人に言われてもねぇ……」
「栗の皮を剥くのって、何でこんなにも手こずらされるんだかっ……!!」
「まるでギターのバレーコードと同じだな。最初は上手く弦を押さえられなくても、毎日練習しているうちに指の皮が厚くなって、やがて自然と弾けるようになるものさ」
「バンドマンとして一皮剥けなかった人に言われてもねぇ……」