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140字小説【にくさあまって】

 移住して間もない頃、ご近所さんから『にくさ余ってしょうがねぇんだ』と、なぜか猪の肉を押しつけられたことがあった。
 別に憎まれるようなことをした覚えはないのに……と、最初こそ思いはしたが。どうやら憎かったわけではないらしく。
 あらためて、ここは田舎なんだなという実感が湧いてきた。